(午前0時半の更新です)

トランプ政権の経済政策とは具体的にどんなものか、

世界中でまだ誰も(おそらく本人も)知らないはず。

しかし、トランプ氏の選挙中の発言を、

そのままの形で実行したならば、

「トランプ・バブル」になる可能性があることは、

大統領選の終了前から私のメルマガで指摘してきました。

トランプ氏が「やる」と言っていた内容は、

控え目に言っても人類史上最大規模の経済政策です。

本当にやれるかどうか、やった後にどう収拾するのか、

いまだ不明点が多い内容ばかりではありますが、

もし本当にやったら米国に「金ぴか時代」が来るでしょう。

前号メルマガ(第138号:12月11日)に詳しく書いた通り、

現時点でこれを覆す言動はまだ出てきていませんから、

米国市場が沸き立つのも当然と言えば当然です。

「政策(国策)に売り無し」という相場格言を、

地で行くような相場展開が続いています。

もちろん「金ぴか時代」が来るにしても、

それはいつか必ず終わる「宴」になるでしょうから、

興奮して踊り狂ううちに我を忘れてしまえば、

いずれ自分の墓穴を掘ることにもなりかねません。

このあたりの中長期的な見立てについては、

前号メルマガにたっぷり書きましたので、

興味のある方はご参照ください。

さて。

日本市場もこの「神風」を受けて上昇中ですが、

いよいよ「群集心理」が働き始め、

全く新しい市場コンセンサスへと移行しつつあります。

今週は、日本にとってひとつの分水嶺です。

前半は臨時国会がどう結末を迎えるかで、

年末年始の「まさか」の様相が決まります。

また、後半は日ロ協議一色になりそうです。

米国はトランプ氏の態度如何によって、

「金ぴか時代」が来るかもしれませんが、

安倍総理大臣の手元にある「玉」もまた、

かなり強力なものがあるとみられています。

いずれにせよ、内政・外交の行く末がどうなるか、

わりとハラハラしながら見守る週となりそうです。

こうした一連の流れを追い切っている限り、

日経平均先物で勝負する方々にとっても、

なかなかおもしろい一週間になりそうです。

無論、こちらのほうも興奮し過ぎたり、

「欲」と「恐怖」で我を忘れない節度は必要ですが。

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