「相場の魔物」は投資家の心の乱れを狙ってきます。
(午前0時の更新です)
日経平均の上昇は17500円を前に一休み。
「トランプショック」懸念が再燃しており、
先週までの能天気な状況とは異なっていますが、
しかし、それほど大きく崩れてもいません。
確かに、はっきりとした材料が出るまで、
売りであれ、買いであれ、
何らかのポジションをとるにはリスクがあります。
前号メルマガには詳しく書いたことですが、
今週は大きなイベントが目白押しです。
そしてそれらの結果を「予測」することは、
世界中の誰にとってもほとんど不可能。
そういうイベントが同時進行で複数あるのです。
まず、日米の金融政策。
日銀の決定会合は無風が予想されているだけに、
何らかのサプライズがあれば衝撃は大きいです。
FOMCではイエレン議長らの一挙手一投足に、
市場全体が振り回されそうです。
今週末は米国雇用統計ですが、
これげ追加利上げの「トリガー」になるか要注目。
また、何より気になるのは政治要因です。
とりわけ、米国の大統領選は、
最終盤に何が起きるかやはりわかりません。
トランプ候補がクリアに勝ち抜けるには、
あと3%ほどの支持率上昇が必要とのことですが、
ヒラリー候補への再捜査でどれだけ情勢が動くか、
蓋を開けてみないとなんともいえません。
こうした複数の大きなイベントを前にして、
世界的にも市場の反応はマチマチ。
それぞれ小さな値動きながら、
金は上昇傾向で、原油は下落気味、
一方、円は少し下落し、NY株は小幅上昇と、
「期待」と「不安」が交錯する状況です。
私としては、政治要因に注目しています。
今が「政治の秋」のクライマックスです。
米国大統領選の結果は間もなくです。
日本はTPPの衆院通過を前に足踏み中ですが、
「年明け解散」の有無は北方領土だけでなく、
TPPでの支持率増減にも左右されますので、
政権側は意外に丁寧に審議を進めています。
なんと、今日も衆院は一般質疑をやるそうです。
日米とも国のリーダーが懊悩し、呻吟していますが、
いずれにせよ、結果は間もなく見えてきます。
個人投資家でしかない自分が、
PCやスマホを前に焦ったり慌てたりしても、
それで相場全体が動くわけでもなく、無意味です。
「相場の魔物」に魅入られたらオシマイですが、
「相場の魔物」は投資家の心の乱れを狙ってきます。
そう考えれば心が乱れるのは、
無意味どころか百害あって一利なしです。
慌てず、焦らず、諦めずに、
虚心坦懐、明鏡止水の心境で、
淡々と相場をめぐる諸情勢を眺めたいと思います。
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