「何が市場を動かしているのか」。
(午前0時の更新です)
昨日の日経平均は小さく上昇。
17500円を前に、やや方向感を失いつつあるようで、
ふわふわと上がったり、下がったり。
日銀決定会合では、前号メルマガで懸念を書いた、
「テーパリング」についての示唆などは出ず、
「現状維持」が発表されたと同時に起きたのは、
以前のような「失望の売り」ではなく、
そのちょうど逆、「安堵の買い」でした。
やはり今の日経平均は、
数ヶ月前とは全く違うロジックに支配されており、
同じ内容が発表されても市場の反応はまるで逆です。
政治も経済もお芝居の舞台が転換するように、
次々と新しい局面に入っていきますから、
「何が市場を動かしているのか」の見極めを、
間違えないように注意したいものです。
もっとも、日銀の金融政策は、
今の相場の最大の決定要因ではなくなっています。
やはり、米国の追加利上げが気がかりですし、
それ以上に、「政治の秋」らしく、
日米の政局がどちらに動くかが大きいです。
ヒラリーか、トランプか。
また、安倍政権が向かう先は天国か地獄か。
日米それぞれに政治的な分水嶺を迎えており、
いずれも相手があっての勝負や交渉ですから、
その結果を「予測」するのは不可能です。
いつも申し上げるおうに、
相場環境が定まらず、確固とした材料が出る前に、
どちらかのポジションをとることは、
常に博打の要素があります。
あえて、博打をなさるという方も、
慎重に博打を避けるという方も、
何が「確定的な要因」であり、
何が「不確定な要因」かだけは、
敏感に計算されるべきかと思います。
もっとも、「確定的な要因」は、
来週にかけてじわじわと増えていきますから、
次号メルマガ(第133号:11月6日)で整理して書きます。
来週には米国大統領が決まりますし、
TPPの「出口」や今国会の延長幅、
そして、「年明け解散」のシナリオ如何が、
そろそろ見えてくる頃かと思います。
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