「3月相場」の最終盤の攻防と、賢明なる投資家の行動。
危機の「先送り」へ各国指導者の努力が続き、
日経平均もじわりと上昇した先週でしたが、
最後の最後に一気に様相が変わり、
「悪い材料」が噴出することになりました。
3月中の一連のメルマガで述べてきたように、
AIが「良い材料」と判断して買ったとしても、
きちんと「深読み」「先読み」するならば、
そこには「悪い材料」の芽が含まれており、
あまり考えずに追従買いを続けていたならば、
思わぬ形で梯子を外されると分析していましたが、
先週金曜はまさに梯子を外されるようなことが、
相次いで起きたというわけです。
最も切迫しているのが英欧関係です。
前号メルマガ(第257号:3月24日)で詳述の通り、
欧州首脳会議は予想以上に厳しい「最後通告」で、
英国に最後の決断を迫る内容となっています。
今週は英国議会の対応が焦点となりますが、
欧州首脳陣も、また、英国政府のほうも、
「合意なき離脱」も視野に入れつつ、
英国議会を追い込んでいるところですし、
英国議会もまた与党、特に造反組が、
政権転覆の大混乱まで辞さない覚悟で、
自分たちの要求貫徹を模索しているあたり、
何が起きるかわからない怖さがあります。
英国議会、与党の造反組の対応次第では、
「極端に悪い材料」もあり得るという状況で、
「3月相場」の最終盤に突入したわけですが、
事態が悪い方に動くようであれば、
日経平均の上昇は不可能になりますので、
投資家は手に汗握る週となりそうです。
それでなくとも世界全体の経済が、
「景気後退」の兆しが差しています。
先週金曜は欧州主要国の指標が悪化し、
米国では逆イールドが市場を曇らせます。
米国のFRBはこうした状況を受けて、
金融政策の転換で対処しようとしますが、
それは日経平均の未来にとっては、
必ずしも良い結果を招かないことも、
前号メルマガなどで述べた通りです。
実際、為替は1ドル110円を切っています。
「3月相場」の最終盤の内容次第では、
春うらら、とはいえない4月となりますが、
前号メルマガでも触れた通り、
4月となれば国内の要因も浮上してきそうです。
賢明なる投資家は新情報に敏感であることと、
展開を「先読み」「深読み」し続けることが、
どうしても欠かせないところです。
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