またまた、「16600円台近辺の攻防」。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は大幅安となり、
また、この株価位置に戻ってきました。
日銀の株価操作と海外発の不安がつり合い、
夏の間、「16600円台近辺の攻防」が続いた後、
9月2日に発表された米国雇用統計によって、
・米国株高
・円安
という2つの上昇要因が加わったため、
ようやく日経平均が上抜けするかと思われた矢先、
不意にその2つが折れてしまったのですから、
ここまでは下げてくるのも当然といえば当然です。
もっとも、権利落ちの分を考慮すれば、
お盆を挟んでの持ち合い相場の頃よりも、
じわりと下の位置にずり落ちつつあります。
こうなれば買い方にとっての頼みの綱は、
やはりなんといっても日銀しかありませんが、
このまま「日銀砲」が発射されなかったり、
日銀が緩和「拡大」に後ろ向きな姿を見せれば、
日経平均の先行きは途端に怪しくなります。
次号メルマガ(第126号:9月18日発行)で書きますが、
海外、特に米国に看過できない新しいリスクが浮上し、
市場全体を大荒れにさせる恐れが出てきています。
ただでさえ、欧州を中心に「危機」がくすぶり、
その破壊力(マグニチュード)が増大中のところに、
これと重なるように新リスクが次々と台頭しています。
安倍政権と日本市場にとっては「秋の難局」です。
この状態で政権側にできることは限られています。
アベノミクスの諸改革の成果が出るとしても、
だいぶタイムラグがあると思われますから、
目前の株安をなんとかする「頼みの綱」は、
やはり日銀以外に思いつかない状況です。
もし、日銀の「決断」が一連の逆風をはねかえし、
せめて日本だけでも株高局面に持ち込めれば、
愛国主義的な方々には痛快な事かもしれません。
しかし、「決断」するのは良いとして、
実際の緩和策の「やり方」を間違えたら、
日本は自分自身で破滅の導火線に、
火をつけることになりかねませんので、
十分に警戒を要する局面ではあります。
ただ、「やり方を間違えないように」といっても、
何が「正しいやり方」なのかの正解を、
正確に回答できる日銀の「内部の人々」はいません。
こういう状態で何らかの結論を出すわけですから、
やはり黒田総裁もまた、
つまるところ「大博打」を打っていると言えます。
さて。
黒田日銀は動くのか、動かないのか。
決定会合の直前の配信日になりますので、
いずれにせよ、いくつかのシナリオに整理し、
次号メルマガ(第126号:9月18日発行)に書きます。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第124号:9月4日発行、第125号:9月11日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す