「新しい時代」と、日銀マネーによる株価操作。
(午前0時の更新です)
為替のほうは微動だにしないのに、
日本株だけが終日にわたり買われ続けるという、
なんとも「奇妙な相場」となった月曜日でした。
結果的に16650.57円の、ほぼ「引けピン」。
実際、円高傾向は反転したとは到底言えず、
この先に控える内外の不安要因を考えるにつけ、
基本的には下方圧力がかかっているはずですが、
先週末の米国雇用統計に連動する形でなされた、
「何者か」の奇襲攻撃が功を奏したといえ、
売り方は「裏の裏」をかかれた形となりました。
「何者か」とは、当然ながら日銀です。
昨日朝のブログでも書いたように、
薄商いでの「日銀のETF買い」は、
やはり、相当な威力があり、
条件反射的な「円高だから売り」との対応は、
思わぬ痛手を受けかねないことを痛感させられました。
もっとも。
昨日は途中から別の要素も働いたようです。
発表された日銀決定会合の議事録の内容から、
「次回(9月)会合で追加緩和は必至」という思惑が、
市場参加者に広がったことも否定できません。
このタイミングで出てきたのは少し予想外でしたが、
これはこれで、非常に大きなファクターです。
前号メルマガ(第120号:8月7日発行)では、
改造内閣における「株価操作」の体制について、
総理の強い決意があらわれている点を書きましたが、
政権側は株価対策のために、
断固として日銀に圧力をかけ続けると思われます。
「すでに実質的なヘリマネ状態」とも指摘されていますが、
実際、日銀マネーを本格的に「株価吊り上げ」に使う、
「新しいパターン」の株価対策を目論むのであれば、
今後のシナリオ見通しには変更が必要かもしれません。
無論、日銀マネーで無制限に株価操作をするなど、
「経済政策の王道」という観点からすれば、
もはや「異次元の迷走」といわれてもおかしくない、
メチャクチャな話ではありますが、
日本市場はすでに「未知の領域」に突入しています。
安倍総理が強い決意をもって、
なんとしても絶対に株安を容認しないというのであれば、
それが「禁じ手」であれ、「ムチャクチャ」であれ、
それはそれで重視すべきであることは間違いありません。
もっとも、大幅反発したとはいえ、
まだ、株価位置としては「弱気」の圏内を、
ウロチョロしてるとしかいえません。
このまま「ど真ん中」より上まで押し戻して、
「強気相場」に突入していくのか。
また、お盆明けに主要プレーヤーが帰ってきた後も、
政府主導の上昇相場が続くかどうかは、
勘案すべき要素がまだたくさんあります。
実際、日銀の追加緩和(バズーカ?ヘリマネ?)の観測や、
米国の追加利上げの観測が本当に取り沙汰されるのなら、
為替は反転しなければおかしいのですが、
事実として、現時点ではそうした状況はまだみられません。
いずれにせよ「奇妙な相場」です。
今週はSQ週であり、今日は火曜日。
今日からしばらく値動きに合理性が失われますので、
(とはいえ、11日が休日ですので、
いつものSQ週のパターンとは異なるでしょうが)
今週末時点での株価位置がどこにいるかを確認した上で、
次号メルマガ(第121号:8月14日発行)で、
お盆明け以降の相場を分析したいと思います。
昨日は天皇陛下が「お気持ち」を示されました。
安倍総理大臣は憲法改正を断行するつもりです。
いろいろな意味で「戦後」が終焉し、
名実ともに「新しい時代」に突入しつつあります。
時代の転換期には混乱はつきものですが、
これまで「あり得ない」と思われ、
また「あってはならない」と戒められていたことが、
特に大きな議論なくなされていたりします。
良くも悪くも、安倍政権の出方というのは、
引き続き「不確定要素」としてカウントすべきと考えられ、
特定の思惑や憶測で相場に臨むのはやはり危険かと思われます。
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