先週の日経平均は前週の暴落から、

「買い戻し」の動きで上昇した後、

「戻り売り」で伸び悩んだ結果、

先月から膠着していた水準付近に、

逆戻りする格好になっています。

米国バイデン政権の経済対策に、

「一歩前進」がみられたことや、

まだ順調な米国経済の回復が、

「買い戻し」を誘う要因となり、

日経平均を崩落から救いました。

一方、ジャクソンホール会議での、

FRBパウエル議長の講演の中で、

「テーパリング」に言及がなされ、

金融政策の方向性が示されましたが、

買い入れの規模は減額されるものの、

依然として金融緩和は続くという、

強いメッセージが発せられており、

米国株は安堵の上昇をしています。

これは日経平均にも好材料として、

株価の上昇圧力となると思われ、

幾多の火種が燻り続けるなかで、

株高局面を維持する材料となります。

もっとも。

政府・当局は株高政策を継続して、

株価に上昇圧力をかけていますが、

政策的な株価の吊り上げ政策が、

いつまで続けられるのかの点で、

いくつも疑念が燻っていることは、

前号メルマガ(第384号:8月29日)で、

詳しく点検しているところであります。

米国の議会対策にはまだ先があり、

いくつもの峠が待ち構えていますが、

アフガン情勢の急激な変化などで、

不透明な要素がいくつもあるため、

必ずしも楽観視はできません。

また、日本では自民党総裁選が、

「フルスペック」で実施されますが、

「秋の政局」は波乱含みといえます。

総裁選の経緯と結果の如何によって、

政界の構図がガラリと変わるような、

巨大なマグマが噴出する恐れが、

確かに存在しているという事実は、

前号メルマガで触れたところです。

「9月相場」はこれらの要因で、

またさらにダイナミックな形で、

株価が動く可能性があるために、

いずれにせよ要注目・要注意です。

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