「秋の難局」。
昨日書いた通り「16000円ラインでの攻防」となり、
日経平均は、一時的に16000円を割りましたが、
「何者か」が出現して強烈に買ってきました。
特段の買い材料が出たわけでもありませんから、
16000円割れに対応してのPKOであることは明らかです。
やはり、なんとも「奇妙な相場」ですが、
政府・日銀が主導して株価を吊り上げ、
政治的、政局的な目的を果たそうとしていますから、
当面はこうした展開が続くものと思われます。
政権側が支持率維持に血道を上げる理由もわかります。
TPP等の「与野党対決型」の法案を先送りしてきたツケで、
秋の臨時国会は波乱含みの展開となりそうです。
安倍政権が迎える「秋の難局」です。
「不人気政策」を政府・与党が強行しようとすれば、
ただでさえ政権支持率は急落するものですが、
この秋からは非常にナイーブな問題である、
憲法改正への憲法審査も始まりそうです。
民進党の代表が誰になるかでガラリと変わりますが、
改憲項目の絞り込みは与野党協議が不可欠ですから、
野党側を話の土俵に乗せてくるためにも、
どうしても高い政権支持率を維持したいところ。
このあたり、国内政治上の「秋の難局」について、
次号メルマガ(第120号:8月7日発行)で考察します。
ただし、そうは問屋が卸すかどうか。
世界経済の「危機」はなんとなく小康状態ですが、
何かが解決したわけではなく、
むしろ事態が進行中のものもあります。
米国だけが堅調ですが、いつか必ず反転します。
そして、欧州、中国、南米などの「危機シナリオ」が、
何かのタイミングで「危機」として破裂すれば、
日本政府・日銀が敢行するPKO作戦も、
ほとんど効果がなくなる可能性があります。
特に、この秋には間違いなくイベント化しそうな、
要注意の案件がいくつか控えていますので、
こうした、外部要因の「秋の難局」についても、
次号メルマガでしっかり展開しておきたいと思います。
(実際には8月後半から要注意になってきますし、
突発的要因で、明日破裂してもおかしくはありませんが)
毎年、夏から秋にかけて来年の予兆が出てきますので、
夏以降は来年以降の戦略を考えるべき時です。
昨年、夏の株高局面のそのさなかに、
私のメルマガはすっかり慎重モードに切り替わり、
秋から始まった相場の大変動に備えていました。
そして、年末までには「冬ごもり」を完了し、
今年の正月からの暴落劇を一歩引いて眺めつつ、
「安全資産」を買い込み、次の反転に備えていることは、
古くからの読者の方々はご存じのとおりです。
国内政治は「あと2年間」のタイムリミットと、
「その後」を睨んだ駆け引きで決まります。
世界経済は7年続いた「大緩和時代」からの修正と、
これに伴う構造的な枠組み変化を余儀なくされており、
そこに大きな景気サイクルが加わっています。
これから訪れるかもしれない「秋の難局」は、
そうした国内、国際環境を反映してのものですが、
詳しいことは次号メルマガで書かせていただきます。
大づかみで時代の動きを押さえておくことは、
個々のトレードに勝つよりはるかに重要なことです。
「時代を見る目」が曇っていなければ、
致命的な失敗をする可能性は低くなりますし、
当たり前のことを当たり前に平凡に行うだけで、
労せず資産を殖やすことが可能になります。
投資において大切なのは「時代をみる目」ですので、
うだるような暑さが続いている今こそ、
怜悧かつ冷静な分析に徹すべきかと思います。
そのために、私はメルマガを書いています。
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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
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