「秋の難局」。「日本発」の不安台頭にも注意。
先週の日経平均はずるりずるりと下落。
前号メルマガ（第229号：9月9日）で詳述しましたが、
世界経済を覆う雲が晴れないなか、
「日本発」の不安も台頭しています。
やはり「9月相場」は材料が満載であり、
先週はそれらが同時多発で台頭しました。
関西、北海道と連続した台風、地震の被害が、
どれほど日本経済にダメージを与えるのか、
いまもって全容が不明という状況に加え、
「次の災害」への不安も静かに広がり、
積極的な買いを躊躇させています。
また、北米圏での「貿易戦争」が一段落し、
トランプ政権が「次の標的」として、
中国と日本に目を向けていることも、
日本株の購入を躊躇させる材料です。
さらには日本の一部の金融機関に、
不適切な不動産融資が大量に発覚して、
経営・財務が危ぶまれていることも、
日本市場への不安に拍車をかけています。
先週、23000円トライから一転して、
日経平均が異常な安値に沈んだ背景には、
こうした「日本発」の不安の存在があります。
安倍政権が存続する見通しが高いため、
今後、適切な対応がとられるようならば、
日本経済のクラッシュは回避されて、
やがて株価が戻す可能性は残されていますが、
これまた前号メルマガで述べた通り、
政界は政界で非常に激しいドラマが展開し、
なかなかスリリングな秋になりそうです。
何が不安の正体であり、どう危険なのか、
日本政府は何をすべきであり、
何が失敗すると致命的なのかという点を、
正確に理解し、読み切ることが、
この「秋の難局」を乗り切るためには、
不可欠といえる状況ですので、
引き続き情報収集・分析に努めたいところです。
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