霞が関側の大がかりな反撃。
日経平均は依然として膠着状態です。
昨日の終値(16654.60)は16660円に近接しましたので、
市場はこの数字をまだ意識して動いているようです。
数字の根拠は前号メルマガ(第109号:5月22日発行)等に、
詳しく書いてきた通りですが、
相場展開を見るにあたって、意識される数値は何であり、
その数値が何を意味するかがわかれば、
相場のなかでの「立ち位置」に迷うことはなくなります。
株価位置がどこにいるかの正確な判断ができれば、
「安心、安全、堅実」なエントリー戦略というのは、
おのずと浮かぶはずだというのが私の持論です。
話を戻します。
16660円が意識されているとはいえ、
先週の相場展開とはちょっと温度が異なってきています。
先週末に出てきた、
「増税は予定通り実施」
「各国協調の財政出動はせず」
等の材料を受け、市場全体がやや弱気に傾きつつあります。
参院選(衆参ダブル?)の公示まであと1か月です。
安倍総理はまだ最終決断を表明しておらず、
取り沙汰されている「玉」(政策)のラインナップ
(「消費税」「追加緩和」「財政出動」「構造改革」等)
がどうなるかはっきりしない段階では、
強い買いも、強い売りも入らないのも理解できますが、
市場参加者は6月にやってくるいくつもの難所と、
そして、7月の「国政選挙の後」も睨み始める頃です。
世界全体を見ると、この先のシナリオはバラ色とは言えず、
総理の断固とした決断と実行がない限り、
日本市場の未来にもまた暗雲が漂っています。
そうした未来が待っている状況で、
財務省を中心とする霞が関側の大がかりな反撃を、
安倍総理がはねのけることができるのか、
その一挙手一投足に皆が注目していますが、
これまで、先手、先手で攻めてきた安倍総理が、
ここにきて後手に回った印象があることが気になります。
詳しい内容は前号メルマガに引き続き、
次号メルマガ(第110号:5月29日発行)に書きますが、
膠着状態の後は「大きな動き」が発生するものです。
安倍総理がまた「豪運」でこの窮地を突破するか。
あるいはアベノミクスの命運はここまでか。
「5月の分水嶺」に差し掛かったまま、
立ち止まっているアベノミクスと日経平均ですが、
今月末にはその方向性が定まるはずです。
永田町も、市場全体も、焦燥感に包まれ、
かなりピリピリしたムードで時が流れています。
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