金利。金利。金利。それが気がかり。
(午前0時の更新です)
日経平均は大幅上昇。
昨日同様、動きに力強さが感じられます。
金融セクターが強いのは良い傾向です。
「トランプ景気」あるいは「トランプ・バブル」を、
「期待」して織り込みつつある動きですし、
日本政府には「日ロ経済協力」とそれに続く、
「ロシア特需」への「期待」も存在します。
わずか2ヶ月前には八方手詰まりとなり、
日銀とともに終わるとみられた安倍政権に、
こうした「神風」が吹いたのですから、
本当に(国際)政治や相場はわからないものです。
もっとも、トランプ氏やプーチン氏など、
「普通の人」とはほど遠い指導者達に、
日本と世界の命運が握られるわけですから、
安倍総理はよほど褌を引きしめてかかるべき。
世界の首脳の中で誰よりも早く、
次期大統領とサシで突っ込んだ協議をするなど、
安倍総理の「外交上手」ぶりは健在ですが、
新政権の人事も方針も決まる前にどこまで釘をさせるか。
NYでの「夕食」での、総理の手腕が注目されます。
ところで。
目下、私が気にする最大ファクターのひとつは金利です。
トランプ景気が日本にもたらす「余徳」のひとつが、
金利上昇であろうという予測があることは、
前号メルマガ(第134号:11月13日)に書きました。
「トランプ景気」あるいは「トランプ・バブル」での、
インフレを「期待」して米国市場は沸き立っており、
金利差拡大への「期待」もあって円安が急進行し、
日本市場への「神風」となっています。
すっかり話題に上らなくなった日銀は、
この流れに少し安堵すると同時に、
その背筋には冷たいものも走っているようです。
主要国にこれだけの借金を積み上がっている今、
財政政策の自由度はそう高くない一方、
金融政策は「非伝統的手段」たる量的緩和の時代が終わり、
「伝統的手段」としての金利政策に回帰していきそうです。
金利。金利。金利。日本の未来を考えるとこれが気がかり。
金利を制御しつつ経済成長を達成できるかどうか、
日本経済と日銀が重大な岐路にいるのは変わりません。
世間の耳目がトランプ氏に集まるなか、
政権と日銀はそろりと重大な政策転換をしつつあり、
アベノミクスはその姿を変える可能性がありますので、
最近伝わってくる「中の人々」の声も踏まえて、
次号メルマガ(第135号:11月20日)で分析します。
為替にも、また、財政危機にも直結しますし、
長期的な投資戦略においては最も重要な要素です。
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