「アベノミクス最大の危機」か。
(午前0時の更新です)
先週の高値は月曜日の17613.56円。
前々号メルマガ(第105号:4月24日発行)では、
17600円を「高値異常値上限」とした上で、
「高値圏での売り」は利益を出す可能性が高いと書きましたが、
その理由について前号メルマガ(第106号:5月1日発行)でも、
ふたたび、詳しく解説しております。
特に、「日銀、動かず」をきっかけとして何が起きるかは、
あらかじめメルマガに書いておいた通りになりました。
その理由も詳しく書きましたので、興味のある方はご参照下さい。
古い読者の方々には、あらためて説明する必要もない内容ですが、
今もなお、新しい読者が増えていますので、
「時鳥トレード」についての基本的な考え方を、
やはり、詳しく、懇切丁寧に書いた次第です。
おかげで、連休中の「短縮バージョン」の予定が、
ほぼ、通常通りの分量と濃密さになりました。
もっとも、「短縮バージョン」の予定を覆し、
かなりの長さの文章を書くことになったのは、
28日(木曜)、29日(金曜)に連続して訪れた、
予想外の「逆サプライズ」のためです。
先週末、「逆サプライズ」は2つありました。
特に2番目のものは非常に要注意の内容です。
このような形で、海の向こうから来る衝撃とうものは、
日本政府首脳ですら予測不能、対処不能ですが、
しかし、こういった予想外の「不意打ち」によって、
相場全体をめぐる環境が瞬時に変わり、
経済情勢が変わり、時代が変わってきたことは、
これまでもしばしばあったことです。
だからこそ、私は、先物をトレードする際には、
「高値異常値で売り」「安値異常値で買い」に徹して、
このような不測の事態に常に備えてきたことは、
メルマガで繰り返し、くどいくらい申し上げてきた通りです。
先週末に発生した「逆サプライズ」、特に、2つ目のものは、
端的に申し上げて「アベノミクス最大の危機」かもしれません。
無論、「5月のクライマックス」に向けて、
政権側が仕込んできた「大玉」がこれから出そうではありますが、
国内の政策要因で世界的な環境変化にどれだけ対抗し得るか、
現時点では極めて不透明としか言えません。
いずれにせよ、「居心地のいい水準」を見る限り、
今日以降、しばらくの間の日経平均株価は、
非常な大荒れになってもおかしくないことは、
あらかじめ覚悟しておいたほうが賢明だといえます。
今回の危機は相手があってのことだけに、
うまくいくかどうかは予測するのも困難ですが、
連休中にもかかわらず、日本政府は顔色を変えて、
全力をもって事態の収拾をはかっているようです。
私としても、お休みをいただく予定を返上し、
今年もまた、連休中のメルマガを発行するとしておいて、
本当に良かったと今となっては考えている次第です。
いずれにせよ、事態は流動的で、しかも危険ですので、
連休の間しっかり情報を収集し、状況を見極め、
次号メルマガ(第107号:5月8日)で見立てを述べる予定です。
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