意外な「アベノミクスの成果」?
(午前0時半の更新です)
昨日は衆院選の公示日でしたが、
ミサイル発射でJアラートが鳴ることも、
小池都知事が突如、国政に復帰することも、
どちらもありませんでした。
「サプライズなし」への「安心」もあってか、
日経平均は終日、じりじりと上昇を続け、
年初来高値を記録する大幅高となりました。
北朝鮮が挑発を一段落させたことで、
半島情勢の今後のシナリオには、
若干の変化が生じてきた可能性があります。
ただ、「次のヤマ場」はもう少し先としても、
「危機」の次元は下がったわけではありません。
一方、国内政局の「次のヤマ場」ももう少し先ですが、
自公政権が陥落する可能性がほぼ消えたことで、
こちらは騒動の規模がかなり縮小しています。
今後の見立ては今週いっぱい諸情勢をよく見極めた上で、
いずれもまた次号メルマガ(第182号:10月15日)で。
さて。
衆院選の争点がいったい何なのか、
もはや政策の「プロ」達でさえ、
わけがわからなくなっていますが、
憲法や安全保障もさることながら、
「アベノミクスの成果」はあったのかどうかを、
国民、そして投資家は確認したいところです。
一見したところ芳しくはありません。
株や不動産の価格が上昇したのはよいとして、
「2%インフレ目標」は達成できず、
GDPも実質的賃金も足踏みが続き、
消費増税も財政再建も先送りが続くなど、
冷静に指標だけみれば「失敗」といえます。
有効求人倍率は改善しているものの、
総労働時間数はちっとも増えておらず、
諸外国に比べて低い生産性の向上もあいまって、
労働者の生活が楽になった実感はありません。
また、増大する財政破綻の「危機」をどうするか、
「異次元緩和」からの「出口」をどうするかなど、
「未来の国難」を突破する道筋については、
政権はまだ公の場で議論すらできないでいます。
こうした点を公平にみる限り、
アベノミクスを批判するほうの野党の主張に、
どうも分があるようにも思えるわけですが、
しかし、政府も与野党もメディアも語らないところで、
安倍政権は「おや?」という布石を打っています。
実のところ安倍政権は密かに「2015年総集編」
(https://divineoracle225.com/backnumber/2015.html)に書いた、
霞ヶ関の「未来設計図」とはまた違う角度で、
未来の人口動態に直結する重要な布石を、
安倍政権はそろりと目立たぬように打っており、
そこ効果もじわりと出つつある模様です。
足元、そして2020年代の日本には、
ずいぶんと大きな苦難が予想されますが、
しかしそれを超えた長期的な未来は、
決して暗くないと私は考えているのは、
安倍政権の打つこれらの布石もあるからです。
やはり私は長い目で見て日本の未来は明るいと考えます。
(しかしちょっと意外な感じの社会になっていそうですが)
海外投資家もこうした日本の水面下の変化は、
じっくりと注視しているようですので、
次号メルマガで指摘したいと思います。
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