「政策転換」への「期待」。野党連合の「腰砕け」。
日経平均の上昇トレンドは継続。
上がったり下がったりの荒い値動きではありますが、
世界経済が落ち着きを取り戻しており、
政府・日銀の「玉」への「期待」もあります。
総理自身の言葉で指示が出されたため、
ある「政策転換」への「期待」も台頭しています。
これは、先週まではなかった要素ですが、
本当にそんな「玉」が出るなら、
相場環境は激変する可能性があります。
(前号メルマガで少し触れた「構造改革」に関するものです)
国会は閉会ムードとなって、「4月相場」も後半戦ですが、
いよいよ「5月のクライマックス」へ向けて、
出るべき「玉」が出揃うことが「期待」されます。
もっとも、冷静になって考えれば、
4月始めに相場が急落する前、すなわち、
2月の大暴落からの3月後半にかけての「雪解け」で、
当時の「ど真ん中」あたりのレベルまで、
ようやくのところ戻ってきたに過ぎないことも事実です。
つまり、「居心地のいい水準」そのものが下がっており、
それだけ上値のメドも抑えられていることを意味します。
サミット以降は世界経済に不安要因が控えていることもあり、
安倍政権が打ち出す「政策転換」「構造改革」が本物でない場合は、
政府・日銀の「玉」が尽きた後に怖いことになりかねませんので、
私自身はこの上昇局面を冷静に見つめたいと思います。
このところの上昇が強引すぎたこともありますので、
前号メルマガ(第104号:4月17日発行)でお示しした、
「居心地のいい水準」に照らして考えるならば、
もう少し上昇すれば過熱感が漂ってくるものと思われます。
さりとて、「想定外」の上昇による踏み上げも怖いので、
政府・日銀の「玉」の内容を見極めつつでありますが、
そろそろ「時鳥トレード」の出動準備を考えてもいい頃です。
このあたりの呼吸は、
次号メルマガ(第105号:4月24日発行)で詳しく書きます。
(昨年夏までの上昇局面での動きと似たところがあります)
ともあれ。
安倍政権は今が正念場です。
熊本地震に国民の注目が集中しているため、
あまり本格的に批判されてもいませんが、
政府・与党はほとんどボロボロと言ってもいい状態です。
TPPは白旗を上げてノックアウトされた格好ですし、
週刊誌ではスキャンダルの新ネタが出てきます。
それでもなお高支持率を維持できるというのですから、
安倍総理はよほど「運」がいいというしかありません。
何が「運」がいいといって、
野党が勝手に「自滅的行動」をし「腰砕け」になることです。
「衆参ダブルは消えた」との観測が急浮上していますが、
最大の勝機は「4月解散」だったと私が指摘してきた通り、
7月の衆院選はやるべきかどうか微妙な「賭け」ですので、
参院選に集中するのなら、それもありかもしれません。
北海道補選では与党がだいぶ巻き返しており、
参院選に向けての野党連合の足並みは、
与党関係者が首をひねるほど、妙な形で揃っていません。
特に、民進党執行部はせっかくやってきたチャンスに、
いくつか致命的な選択ミスをした可能性があり、
これが安倍総理を大きく利するかもしれませんので、
次号メルマガ(第105号:4月24日発行)で詳しく分析します。
「政界は一寸先が闇」
というのはいつの時代も真実ですが、
政治の本質は「権力闘争」です。
いわば、勝つか負けるかの「殺し合い」こそその本質ですが、
安倍総理、岡田代表という2人のリーダーを比べれた時、
「勝負師」としてどちらがケンカに長けているかが問われます。
政治の世界はこの4月が分水嶺となりそうですが、
決断次第で大きく明暗が分かれることになりかねません。
その意味では、「本懐」を遂げたい安倍政権にとっても、
岡田代表を盟主とする野党連合にとっても、
この4月はやはり正念場です。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第102号:4月3日発行、第103号:4月10日発行、第104号:4月17日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す