岸田政権の「政策転換」と「プチ・バブル」の行方。
週の途中で下落はありましたが、
先週末時点の日経平均の終値は、
前週末時点と比べて少し上昇。
「株価位置」はほぼ横ばいで、
「プチ・バブル」といえる状況が、
そのまま続いているといえます。
10月に警戒されていた危機が、
いったん後退しているところに、
政治主導で投入されるマネーが、
株価を押し上げている状況です。
米国の経済対策も巨額ですが、
岸田政権が出す経済対策も、
当初の予想を覆す規模であり、
長期的な目で評価される内容が、
いくつも含まれていることを、
前号メルマガ(第396号:11月21日)で、
詳しく分析しているところです。
こうした政治主導のマネーにより、
株価に上昇圧力がかかっています。
しかしながら。
前号メルマガで検証しているように、
株主や企業の利益を増やすことで、
手っとり早く株価を上げるよりも、
労働者、消費者の所得を増やして、
経済全体を底上げしていく方へと、
経済政策が「転換」されていくという、
総理のカラーもよく出てきており、
従来の単純な「株高政策」とは、
違うベクトルであるのは確かです。
また、「成長」と「分配」のために、
その原資をどこに求めるのかという、
具体的な議論も始まっていますが、
その中には株価の上昇意欲を削ぐ、
注意すべき内容がいくつもあるのは、
前号メルマガで指摘した通りです。
現在の「プチ・バブル」の状況が、
いつまで続くのかということは、
岸田政権がこれから示してくる、
新たな経済政策の全体像によっても、
大いに影響されてきそうですので、
引き続きよく注視したいところです。
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