日経平均は続落。

ただ、政府が緊急経済対策への「期待」を煽ったこともあってか、

なんとか16000円ラインは守られています。

「申し訳」程度の所得減税を抱き合わせたり、

5兆円や6兆円といった規模の財政出動では、

さほど株価を押し上げることはないと思われますので、

どこまで積み上げがなされるか「期待」されます。

もっとも、「所得減税」も「財政出動」も「追加緩和」も、

やり過ぎるとその将来的な副作用は致命的なものになりかねず、

いずれにせよ、効果が切れたら売り仕掛けを招きかねません。

海外からは、イラン原油の増産というニュースも飛び込み、

年央以降の「不安」要因はまだ消えてはありませんから、

ここから再上昇しても限界があるであろうと見立てていることは、

前号メルマガ(第102号:4月3日発行)等で書いた通りです。

ただし、今週、今日以降の値動きに関しては、

そうした内外の要因とは関係なく、

駆け引き、騙し合い、出し抜き合いが大きく左右しかねません。

もしかしたら、ちょっとびっくりする動きになるかもしれません。

勿論、今月も同じような動きになる保証は全くありませんが、

近年、SQ週の値動きには一定のパターンが見られることは、

前号メルマガ等で詳しく書いてきたことですので、

私は、特に今日の動きを注視しております。

さて、どうなるか。

ところで、日本ではあまり注目されていませんが、

海外では「パナマ文書」のリークが大きな話題になっています。

タックス・ヘイブンのひとつパナマから、

1000万件にものぼる秘密文書が流出したとされる大事件で、

規模と内容からみて、ウィキ・リークス以上の衝撃です。

私達は、それぞれの国家や、G7、G20、IMF、国連等によって、

「この世界」には一定の秩序が形成されていると考えていますが、

実は、そこに覆いかぶさるように「もうひとつの世界」があります。

「この世界」の「もうひとつの世界」への「接点」は、

タックス・ヘイブンと呼ばれる守秘法域にありますが、

最終的にはある国々の「中枢」で束ねられています。

実体経済のほとんどは「この世界」にありますが、

「もうひとつの世界」で行われる金融取引の総量は、

「この世界」の経済規模を圧倒的に凌駕しています。

そして、「もうひとつの世界」こそが、

摩訶不思議な形で「この世界」を振り回してきたわけです。

人類は今、「この世界」と「もうひとつの世界」の2つに分かれ、

「この世界」の住人は、「もうひとつの世界」がどうなっているのか、

さっぱりその姿も形も関知できないまま、

好き放題にやられてきたわけですが、

リークされた「パナマ文書」が、初めてその一端を覗かせました。

それはまだ「もうひとつの世界」の1%も示してないでしょうが、

しかし、その内容だけでも「この世界」がひっくり返る衝撃です。

私にはまだ「パナマ文書」の真贋を断定する根拠がありませんし、

おそらくは、何かとても不都合なことでもあるのか、

日本のマスコミもほとんどこの件に触れていませんが、

そこに示された内容は掛け値なしに重要なものであり、

少なくとも投資をする人々は絶対に知っておかないと、

いつか本当に「食い殺される」ことにもなりかねません。

(逆に知識があれば、「食い殺す」側に回ることも可能でしょう)

メルマガでも少し書いたように、

今年の年央以降、日本も世界も大転回しそうですが、

「もうひとつの世界」についての知識は投資家にとって、

ある意味、必須中の必須といえますので、

次号メルマガ(第103号:4月10日発行)でその概要を書きます。

私が最初にこの話を知った時には、本当に怖くて震えました。

何が怖いと言って、日本人がこの話をほとんど知らないことです。

知らなかったら、「食い殺される」だけだからです。

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