「もうひとヤマ」はあるか。
(午前1時の更新です)
昨日の日経平均は続伸。
例の株価水準に到達しました。
半島の「地政学リスク」や日米の「政治リスク」が、
「いったん」は後退した格好になったわけですから、
前号メルマガ(第177号:9月10日)で指摘したように、
この株価水準まで戻すのはおかしいことではありません。
むしろ日銀等による「株価操縦」等を勘案するにつけ、
相場環境が本当に「波静かで穏やか」になれば、
ここから上の水準で推移するのが自然ではあります。
問題は本当に「波静かで穏やか」になるのかどうか。
まず、北朝鮮側は安保理の制裁決議を断固拒否。
米国があれだけ譲歩したとはいえ、
核保有はまだ明示的に認められていませんから、
いったん反発するのは当然かもしれませんが、
いくら米国が軍事衝突を望んでいないとはいえ、
あまり調子に乗ってアクセルを踏み続ければ、
チキンゲームのハンドルを切り損ねません。
今回の件で覇権国から「降りた」可能性が高いとはいえ、
依然として米国は大国(列強)の地位にはあります。
今回の制裁は米中ロが合意をしてのものですが、
北朝鮮がそれでもなお「次のミサイル」を撃ったら、
それは中国やロシアの顔が潰されたことを示すか、
あるいは最初からそういうシナリオかのどちらかです。
ユーラシア大陸の反対側で行われる予定の、
今週から来週にかけての重要イベントも絡んで、
いましばらく微妙な情勢が続きかねません。
そもそも先週まで日経先物が売られたのも、
また、今週になって買戻しが進んだのも、
好悪それぞれ「材料」が過剰に煽られたことが、
大きく影響しているのは間違いありませんから、
「北朝鮮の次の一手」がどうなるかによって、
もうひとヤマはあってもおかしくありません。
また、来週にかけては政策要因でも、
もうひとヤマありそうなイベントがあります。
米国が引き締め(資産縮小)を加速させるかどうか、
全世界が注目しているところではあります。
無論、FRBの主は「ハトの女王」ですから、
市場への影響を最小限にとどめるようにと、
細心の注意が払われるのは間違いありませんが、
思ったことが思ったように進まないのが、
金融政策の怖くて厄介なところです。
ともあれ来週にかけては、
もうひとヤマあっておかしくありませんので、
次号メルマガ(第178号:9月17日)で分析します。
少なくともそれら一連のイベントを通過して初めて、
本当に「波静かで穏やか」になるのではないでしょうか。
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