日経先物ナイトがストンと下げています。

昨日の日経平均は7連騰目を記録しましたが、上昇幅は6.38円高。

場中の現物高値も19725.83円と昨日(19724.12円)よりわずか1円高。

一昨日、昨日とブログに「そろそろ」と書いてから、ピタリと停滞が始まり、

高値を記録しては失速し、またギリギリで値を戻しては下げる展開となり、

そして、ストンと下げた格好です。

この値動きは「いつものパターン」なのですが、

とりわけ、今日はSQ通過と週末要因で下げやすい地合ではありますし、

「鬼より怖い1文新値」と言う言葉もあるとおり、

「1円高」というのは相場が大きく崩れていく予兆でもあります。

昨日朝のブログで、

  過去の「時鳥トレード」では、上昇が一段落しつつある局面で、
  高くなったところを売り、踏み上げされそうなら逃げる。
  高くなったところを売り、踏み上げられそうなら逃げる。
  これを繰り返し、どんと下げる場面が来る場面が来れば、
  ほどほどで満足して、その後の値動きはどうなってもあまり気にせず、
  淡々と次のチャンスを待つことに徹してきました。

と書きましたが、今週は「売り目線」の私としては理想的な展開でした。

もっとも、前号メルマガ(第81号:11月8日発行)に書いたように、

「安心、安全、堅実」な株価位置というのはもう少し上です。

私としてはSQ要因でもっと大きく跳ねることを「期待」していましたが、

米国株がもたついたのに足をとられて19700円台で足をとられました。

今週は個人的な事情でザラ場を注視する時間があまりとれず、

いつものように「小刻み」に利益を積むことができませんでしたが、

昨日、ブログに書いた「SQ通過後の下げ」を予想して、

ナイトの始まりで19700円売りを入れ、その後、放置しています。

このあたりの呼吸については、古くからの読者の方々はもう、

くどくど解説しなくてもおわかりいただけるでしょう。

すべてメルマガに書いてきた基本的なシナリオと戦略の通りですし、

バックナンバーやこのブログの過去記事をご覧いただけば、

私がこういうふうに「売り目線」で勝負するだろうということは、

もう、あえて説明しなくてもご理解いただけるはずです。

ということで、ストンと下げて寄り付きそうですが、

はたしてこのまま「どんと下げる」ことになるのでしょうか?

SQを意識した動きならば19500円あたりでもつれるでしょうし、

NYの下げを警戒してくれば「正常値」あたりまでは下げるでしょう。

(メルマガで公表している「水準」をご覧ください)

「鬼より怖い一文新値」の相場格言どおりならば、

ここから19000円割れを目指して崩れていくという見方もできます。

「売り方」の方がどこまで追いかけるか、

「買い方」の方がどこで押し目を狙うかは、

こうした節目、節目を勘案して、自らのとれるリスクを計算して、

慎重になさることをお勧めします。

ただ、後述するように政策への「期待」はまだ継続していますし、

実際、11月後半にかけて政府は大きな「玉」を出してきそうです。

今週はそれほど十分な値幅で上昇したわけでもありませんので、

私としてはあまり大きく追いかけず、

「ほどほど」のところで利益を確定してよいのかな、と考えています。

ま、これも「いつものパターン」ですが。

さて。

来週以降の話です。

そろそろ本格的に「年末相場」への動きが始まります。

11月末に政府が出すという「一億総活躍」の「緊急対策」が注目されますし、

それ以上に株価に直結する「玉」が用意されているともいいます。

8月、9月の大暴落からこちら、政府は、短期的な株価上昇を狙うより、

じわりじわりと効果を発揮する「下げない玉」での対応に終始していました。

臨時国会の開幕も見送り、具体的な「玉」は満を持した形となっていますが、

さて、「期待」どおりに炸裂するか、「期待外れ」に終わるか。

年末の上値メドや「掉尾の一振」の行方について、

最新の情報を勘案した上で、

次号メルマガ(第82号:11月15日発行)で分析したいと思います。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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