「上がったものは下がる。下がったものは上がる」
日経平均はさらに続伸中。
昨日朝のブログで、
「さすがにそろそろ陰線が出てきてもいい頃」と書いたように、
昨日は後場にかけて値を消し、陰線をつけて引けはしましたが、
上昇をもたらすエネルギーはまだ衰えてはいません。
国内要因である「玉」(政策)への「期待」に加え、
国際情勢の「改善(?)」等にともなう米国市場の復活もあり、
チャート的にもこのまま失速していくようにはみえません。
ただ、一部の報道機関は、
「買いの主体は海外短期筋」と盛んに書き、
「いずれ巻き返す時が来る」ことを強く示唆するようになりました。
後半部分には私も賛成なのですが、
問題はいつまで、どこまで上昇するかです。
「海外短期筋」なる存在は理由もなく買ってきているのではなく、
彼らなりに「上がる」と考える「材料」と「目標」があるからです。
ということは、
・「材料」が出尽くす
・ターゲットに達する
あるいは、
・相場環境が急変する
といったことでもない限り、この上昇は続くことになります。
今週の値動きを見る限り、今回の上昇局面の基本的な構図は、
私は前号メルマガ(第82号:11月15日発行)に書いた見立ては、
ほぼ正確であったと考えておりますので詳しくはそちらをご参照下さい。
ただし、繰り返し申し上げますように、
「上がったものは下がる。下がったものは上がる」というのは、
古今東西、必ず繰り返されてきた相場の真実です。
無論、「本来あるべき合理的な株価位置」の水準をはるかに超え、
説明のつかないバブル景気にうかれることもしばしばありますが、
しかし、「上がり過ぎた」状態になった後は、
「倍返し」、「10倍返し」の強烈な下げに見舞われます。
1989年にバブル相場でうかれたのはいいものの、
その後、強烈すぎるしっぺ返しに見舞われてしまい、
株価は4分の1まで吹き飛び、20年も苦しんだのはご承知のとおり。
もっとも、アベノミクス相場は「バブル」と言い得るほどは上昇せず、
株価もおおむね合理的な範囲内で推移してきましたが、
株価上昇の速度は景気回復のペースと大きく乖離したきらいがあり、
株価局面が3年間も続いたことを考えると、
このまま真っ直ぐに上昇が続くのは「異常事態」ではあります。
もうしばらく、直近の上昇を支えてきた相場環境は続きますが、
いずれにせよ、「上がったものは下がる」ことを念頭に置いて、
私は「売り目線」で相場を眺めてまいりたいと思います。
来年にかけての「シナリオ」をいろいろな機関がまとめていますが、
ほぼ、「ひとつの結論」に収斂されてきたように思います。
やっぱり「上がったものは下がる。下がったものは上がる」という話です。
詳しくはまた、次号メルマガ(第83号:11月22日発行)で。
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