「ショック」はどの程度か。
(所用につき、短めの更新です)
前号メルマガ(第82号:11月15日発行)では、
先週金曜日の後場で「謎の上昇」をもたらした背景を分析しました。
外部要因はあんまり良くないのに、国内要因への「期待」で、
日本市場だけが上昇するという不自然な上昇であり、
「事実」を踏まえた合理的思考でなされたものではありません。
彼らが「期待」する「玉」は今月後半から年末にかけて出てきますが、
この「年末相場」は、そうした「期待」と「事実」をめぐる、
「思惑」や「駆け引き」に左右され、上下に揺れる展開になりそうです。
そうした「年末相場」の発起点になるのが今日の株価位置です。
週末後場の「謎の上昇」ぶんは、金曜のNY市場の下げで帳消しになり、
ナイトセッションではまた19400円付近まで下げています。
これが「ショック」によってさらに下げるのかどうかが今日の焦点です。
前号メルマガを執筆した段階では「相場への直接的な影響は薄い」とみられ、
そうした前提で記事も書いていたのですが、
パリ同時多発テロのショック、というより今後の「軍事行動」について、
NATOが動き、G20諸国がなんらかのアクションをとるのではないかと、
様々な情報、懸念、不安が休日の間に世界中を駆け巡っており、
これが今日の相場の「攪乱要因」となる恐れはあります。
「遠くの戦争は買い」という相場格言もありますが、
もし、「IS戦争」が本格的に開始されたならば、
フランスや米国と「密接な関係にある」日本は「当事者」となり、
「集団的自衛権」の発動をめぐって安倍政権は政治的リスクに晒されます。
また、今日は7-9月期のGDP速報値の発表があります。
昨年の7-9月期の数字は強烈なネガティブ・サプライズでしたが、
中国の景気減速の影響がモロに出てくるとみられており、
あまり数字が悪ければ日経平均株価にも影響はあるでしょう。
今週は、そうした「ショック」がどの程度のものになるのかを見極め、
その上で、「玉」(政策)への「期待」がどう醸成されてくるかを、
きちんと読み切ることが鍵になるのではないでしょうか。
基本的なシナリオと戦略については、前号メルマガに書いたとおり。
あくまで私は淡々と、粛々とやろうと思います。
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