当局の危機対応と残り続ける「火種」。
昨日の日経平均は反発。
株価位置もやや上げており、
「弱気」の度が強まることは、
とりあえず回避されています。
米欧の一連の「信用不安」が、
「金融危機」に発展することが、
何よりも警戒される局面ですが、
当局は機敏に対応策を発動して、
危機を封じ込めることに躍起です。
米国でも破綻銀行が買収され、
当局も流動性を強化するなど、
ほぼ「教科書通り」の対応が、
着々と行われていることもあり、
市場の混乱は落ち着きつつあります。
日経平均もこの流れを受けて、
次の「ターゲット」を目指して、
もう少し買われる可能性があり、
ひとまず不安は後退しています。
もっとも。
初動段階で危機をかわしたのは、
一定の評価に値するのだとしても、
危機を根本解決したわけではなく、
むしろ火種が大きくなったまま、
燻り続ける恐れがあることは、
前号メルマガ(第466号:3月26日)で、
指摘しているところであります。
各国当局や国際機関なども含め、
警戒モードが高まった状況で、
新年度に突入するわけですが、
引き続き世界経済の全体に、
強いストレスがかかり続け、
いつどこでどの問題が発火して、
市場を揺さぶることになるのか、
注意を払うべきであることを、
肝に銘じて参りたい局面です。
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