安保国会は大荒れ。

「良識の府」参議院はどこへやら、掴み合い、怒鳴り合いの中、

委員会質疑の前の理事会すらままならぬまま、

長い長い夜が明けました。

今日はこの後、8時50分から特別委(平安特)の理事会が再開され、

委員会が開催されたならばそのまま採決となりそうですが、

主要野党5党は参議院で「問責」、衆議院で「不信任」をぶつけてきます。

一昨日のブログに書いたように、今国会は実質的に終了です。

問責決議案や不信任案が出ると、これが最優先されることとなり、

他の全ての法案審議が止まります。

一本の問責を通すのに事務方の印刷等の手配で2時間程度かかります。

鴻池委員長と五閣僚(総理、外相、防相、厚労相、文科相)の6回なら、

それだけで全ての処理が終わるまでに、今夜の夜半は過ぎそうです。

その後、未明に衆議院で内閣不信任案が処理されたとして、

参議院本会議での採決がなされるのは18日のお昼くらいでしょうか。

ちょっと気になるのは、「9月18日」という日付です。

与野党ともにそんなことを意識しているわけではありませんが、

1931年9月18日に柳条湖で発生した「事件」が発端となり、

大日本帝国は「満州事変」の泥沼に突入してしまい、

やがてそれがあの「15年戦争」へとなって国が滅びました。

中国共産党は今でも「9月18日」は強烈な「反日デ―」ですから、

ちょうどそれと同じ日に、70年ぶりの海外派兵を可能とする、

安保法制が決議されるというのは政治的にあまりメリットはありません。

これが「歴史の宿命」「歴史の皮肉」というやつでしょうか…。

私は5月に安保法制の中身をみた瞬間から、

「これは大変なことになる」と直感し、永田町の「空気感」を交えて、

安倍政権に「8月の憂鬱」が来ることをメルマガに書き続けてきました。

そして、メルマガに書いたそのとおりに8月は支持率が危険水域まで下落。

また、9月は政治日程的に「死のロード」に突入するとも、

メルマガにはっきりと書いてきましたが、実際、今の国会は、

「死のロード」のクライマックスに差し掛かっています。

しかし。

その「死のロード」もここまでです。

「連休を過ぎれば国民は忘れる」と与党議員が言うほど、

国民はバカではありませんが、いったん大きく支持率を下げたにせよ、

安倍政権にとってかわる勢力は「現時点」でいません。

9月19日以降、政権は「支持率回復」のために様々な手を繰り出し、

秋の臨時国会、来年の通常国会、そして参院選につなげようとします。

落ちかけた株価を維持するための「PKO」もまたその中に入っており、

私がかねてより申し上げている「安倍政権の反攻」がやってきます。

もっとも、先月末からの株安局面は日本単独の「政局」事情ではなく、

まず、中国の「政変」の「噂」、次に米国の金融「政策」の「噂」が、

日本市場を直撃した結果でもありますが、中国はだいぶ落ち着いた上、

米国のほうは「米国利上げにともなう新興国危機」というシナリオが、

各地で囁かれていることで、逆に「だから先送りするのでは」という、

「期待」の混じった「噂」になって広がりつつあります。

無論、そうした「期待」を裏切って「利上げ」が断行されれば、

その衝撃で日経平均もしばらく荒れるでしょうが、

メルマガにも書いたとおり、「利上げ」だけでの株安には限界があります。

(新興国や欧米金融機関等の「隠れた危機」が噴出すれば話は別です)

いずれにせよ、9月18日を過ぎれば米国の「政策」もはっきりすれば、

「憶測」や「不安」で市場を荒らす向きもいなくなるでしょう。

株式市場は大荒れ、東日本は広範な豪雨災害に見舞われたこの9月ですが、

ようやくに晴れ間が見える可能性が出てきました。

その先に、私の「時鳥トレード」のチャンスもあると考えています。

私は今夜もゆっくり眠れそうにありませんが、

10月にかけての政治日程や、秋の国会に「玉」とヤマ場、

また、株価上昇の場合の上値メドなどをしっかりと分析をし、

次号メルマガ(第74号:9月20日発行)に書かせていただきます。

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