昨日の日経平均はあっさりと第一次安倍政権時の高値を突破。

そして、終値ベースでも「今世紀の最高値」を記録しました。

アベノミクスは「次の次元」に突入しつつあります。

ギリシャ危機はいったん後退したとはいえ、米国市場は伸びが鈍っており、

ひとり日本市場だけが絶好調です。

何度も書いてきたとおり、昨年末から続いた長いレンジの後ですので、

やはり、かなり「大きな動き」となってエネルギーがあふれてきました。

海外勢も旺盛に買いを入れてきているとみられています。

日本株は円安によって割安になっていますから、まだ上値余地ありとみているようです。

銀行や証券などが積極的に買われているということは、

この上昇局面はある程度、長期に続くと見通していることがわかります。

まもなく黒田バズーカから2年が経過しますが、

リフレ派の学者は当初から、「金融緩和は2年して効いてくる」とみていました。

昨年の消費増税と実質的な緊縮財政という政権側のチョンボもあって、

日本経済には金融緩和の好影響を打ち消す圧力もかかりましたが、

2度にわたる黒田バズーカの効果はしっかりと日本経済を支え、

少なくとも政策的に資産インフレを誘発する方向には進んでいます。

メルマガ読者の方はよくご存じの話ですが、

私が、昨年からずっと「アベノミクスはまだ終わっていない」と申し上げ、

インフレ対応型のポートフォリオで、資産価値を大いに高めてきた根拠はこれです。

(●●、●、●●●など、メルマガで書いたものは全て「安心、安全、堅実」に上昇中)

日本政府にはまだ、相場を上昇させる政策手段がたっぷりありますから、

資産インフレが資産バブルになり、株式市場が想定外の暴騰をする可能性はあります。

なにしろ、こうした「上昇の可能性」があるのは今のところ日本市場だけです。

今年中に米国が利上げに転じれば、米国も新興国も成長に減速圧力がかかります。

欧州経済は、ギリシャが騒がなくても、構造的な要因で成長余地があまりありません。

中国はバブルのソフトランディングを狙って、意図的に成長を減速させています。

これをみて、「リスクをとりにいくなら日本市場で」というコンセンサスが広がれば、

海外勢の資金が日本に集まってくる可能性は十分にあります。

私がいつも言う、安倍政権の存続を前提にした「いい時代」の到来です。

ただし。

長期に上昇する見通しがあっても、間違ったタイミングで乗っかると痛い目にあいます。

株式市場は一直線には上昇せず、上げたり下げたりのリズムで動きますから、

そのプロセスで行われる駆け引き、騙し合い、出し抜き合いで常に「敗者」が出ます。

特に、個人投資家はいつも「カモ」に回る傾向があり、注意が必要です。

2013年の巨大な上昇局面にタイミングを間違えて参加した個人投資家が、

5月の大暴落とその後のレンジ相場ですってんてんになった話をいくつも聞きます。

2014年のすっきりしないレンジ相場でも、上値で買い、下値で売りを繰り返して、

結局、投資資金の大半を失った方もたくさんおられました。

なかには私が「安心、安全、堅実な売りゾーン」をメルマガで宣言したのに、

証券会社のシグナルで「買い」が出たために反射的に両建てをしてしまい、

膨大な損をされて、ひたすら後悔をなさっていた方もおられます。

相場というのは、常にババ抜きです。

結局のところゼロサムゲームになりますから、間の抜けたタイミングで入ると、

儲かるどころかすってんてんになるまでやられます。特に先物は要注意です。

昨日の値動きを見る限り、日経平均に下がる兆候は見られませんが、

株価位置だけを見る限り、目先の市場は相当程度いいところまで来ています。

たとえ長期に上昇するにせよ、いったん誰かがババを引かされるかもしれませんので、

「時鳥トレード」はそろそろ出動を準備中です。

具体的な話はまた、次号メルマガ(第44号:2月22日発行)で。

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