先週金曜日、米国雇用統計は非常に力強い数値が出ました。

NYダウは一時的にふたたび17900ドルを突破し、

つられて日経平均ナイトセッションも一時17900円台へと突入。

米国の景気は堅調で、日、欧、中が金融緩和を拡大するという、

非常に珍しい「世界同時官製相場」を受け、

日経平均はふたたび昨年末の高値を伺う勢いになりました。

しかし、そこに水をさしたのはギリシャです。

新政権が「もう欧州の命令には従わない」と「ちゃぶ台返し」をしたため、

またもや、ユーロ不安の影がちらついてきました。

ギリシャ問題が最終的に決着するには、まだ長い交渉が必要であり、

その間に、スペインなどもギリシャと同様の駄々をこね始める恐れがあります。

欧州不安がやっかいなのは、これが金融システム全体を危うくすることです。

金融機関の連鎖倒産などといったことの影響が本格的に波及してくれば、

この2年間のアベノミクスの成果が半分以上吹き飛ぶことにもなりかねません。

無論、私も「そんなひどいことにならないだろう」とは思っていますが、

国家というのは時に、考えられないような愚かな行為をするものです。

劇場型ポピュリズムで誕生したギリシャ新政権が率いるギリシャが、

とてつもなく愚かな選択をしない保証はどこにもありません。

18000円という高値を目前にした今、さて、日経平均はどっちに動くのでしょうか。

今週の日経平均を動かす要因は他にもあります。

SQです。

水曜日に建国記念日のお休みを挟むため、ややトリッキーに動くかもしれません。

SQ週に発生する先物主導の動きだけは、合理的な説明は不可能です。

駆け引き、出し抜き合い、騙し合いの「思惑」のみが市場全体を支配します。

このプロセスを通じて、しばしば「あり得ない」「異常値」が出現するものです。

SQのドサクサに紛れて、「異常値」が出現すればそこがチャンスですので、

私としては(あんまり強くではなく)「期待」しているのですが。

具体的なポイントは前号メルマガ(第42号:2月8日発行)で分析しました。

ご興味のおありの方はご参照ください。

ところで。

本日で前ブログ(「政策に売りなし」)開設から1周年です。

皆様のご愛読にお支えいただき、ここまで更新を続けてこれたことに感謝いたします。

この1年、アベノミクスという史上稀な「官製相場」を分析してきましたが、

メルマガで詳しく書いたように市場も、そして政治文化そのものも、

大きく変化しつつあるように思います。

そこはかとなく、先の見えない不安に皆がおののく時だからこそ、

今後とも私は、時代を告げる「時鳥」であろうと志を新たにしているところです。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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