怖いのは「嘘から出たマコト」。
昨日の日経平均は反発。
いったん、東京市場が連鎖株安を止めた格好になりました。
政府の成長戦略(広い意味で)はそれなりに評価されており、
日経平均への上昇圧力はまだ健在です。
20200円ラインで頭を押さえられたのがやや気になりますが、
現時点の日本経済の実力からいえば、
2万円を大きく割り込むというのはよほどのことです。
ギリシャ問題で欧州首脳間に協議の機運もみえ、
国民投票になってもユーロ残留の見通しと伝わっています。
(世論調査が正しく行われていれば・・・の話ですが)
昨夜はNY市場も反発に転じましたので、
このまま週末まで持ちこたえ、
ギリシャの「ユーロ残留」期待で再上昇となればよいのですが。
ただ。
昨日は箱根の噴火警戒や、新幹線での焼身自殺など、
煙の立ちこめるニュースが相次ぎましたが、
世界経済にもあちこちでちょっとキナ臭い匂いもします。
昨日、プエルトリコがデフォルトしました。
また、今月中にはウクライナのデフォルトも確実視されています。
ギリシャ騒動と同じく、どちらもだいぶ前からわかっていましたので、
金融システムへのダメージを最小限にする準備はされているはずですが、
国家指導者たちがひとつの危機に集中しているとこに、
同時多発で他の危機が発生するというのはいい感じではありません。
こういうときに、思わぬ漏れや抜け、隠していた債務などが浮上し、
それが「蟻の一穴」となって被害が拡大することがあるからです。
また、ヘッジファンドは「騒ぎに乗じて儲ける」のが仕事ですから、
嘘でも本当でも「グローバル・リスク」を「宣伝」し、
市場を上下に揺らすことで利益を得る機会を窺っています。
メディアやアナリストも含めて、嘘でも何でも「騒ぐ」のが商売です。
怖いのは、「嘘から出たマコト」。
古今東西、「取り付け騒ぎ」や「買い占め騒動」というのは、
元を辿れば誰かの冗談や軽口が発端になっているものです。
今のところ、IMFも日米欧当局も対策には抜かりなく、
このまま危機を封じ込めていきそうな雰囲気ではありますが、
「南欧諸国に波及の可能性」「銀行破たんの場合の救済策は?」など、
いろいろと「憶測」記事が出はじめているのも確かです。
「憶測」は「憶測」ですので、気にすることはないといえばそれまでですが、
何をきっかけで「次の暴落」が勃発するかはなんびとにもわかりません。
まあ、「嘘から出たマコト」であれ何であれ、
本格的に世界経済の「底が抜ける」状況になればなったで、
冷静に「対処」して着実に利益を得るだけの話ではありますが。
ともあれ、ギリシャの国民投票は7月5日です。
明日(2日)は米国雇用統計、来週はSQと続きますので、
しばらくは市場は荒れ模様かもしれません。
チャンスがあればいつでもいくつもりですので、
次号メルマガ(第63号:7月5日発行)で考察いたします。
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