暴落の翌日、日経平均は暴騰。

国債の入札不調に絡んだ売り仕掛けは、やはり思ったとおり一時的な波乱で終わり、

むしろ外部要因の好転が追い風となって、1月からの「冬の嵐」を散らしつつあります。

暦の上でも「立春」となり、いいことが立て続けにやってきました。

ギリシャ新政権が柔軟姿勢に転換し、欧州が一息ついています。

中国が追加緩和に踏み切り、日欧中三極の同時緩和が、米国QE終了を和らげます。

また、急落していた原油価格は、反転の兆しをみせている一方、

上昇傾向にあった金価格は、ふたたび下落の兆候を示しています。

いずれも、ふたたび市場全体がリスク・オンに移行する環境を整える動きです。

メルマガ読者はご存じのように、私は●月頃までの上昇の可能性を指摘してきましたが、

このまま「冬の嵐」がやめば、来週にも日経平均は最高値トライとなりそうです。

ただし、私は「予測」にのってのトレードは一切しません。

週末の米国雇用統計でネガティブ・サプライズが出たら台無しになります。

また、ギリシャ新政権との交渉で、何か奇策・愚策が出て荒れるかもしれません。

いつの世も「一寸先は闇」ですから、

株価位置が「安心、安全、堅実」と思える位置に来るまで動きません。

無論、読者の皆様のトレード手法は、それぞれにおありで当然ですが、

少なくとも金曜日の雇用統計を踏まえねば、

本格的なトレンドが形成されるかどうか、なかなか自信を持てません。

このあたり、次号メルマガ(第42号:2月8日発行)で詳しく分析します。

ところで。

国会はちょっと異様な空気が漂っています。

「人質救出失敗」という「結果責任」で、総理の求心力の低下が心配されますが、

かといって「外敵」の出現を前に、政権批判をやりづらい空気も醸成されています。

官邸前に陣取る左翼系の反戦平和デモは「非国民」と批判され、

「9条改正に反対する人間はテロリスト」といった、

数か月前なら●●かと思われた極論が、ネット上でどんどん拡散されています。

これは、戦後の日本がかつて経験したことのない空気であり、

書物で読んだ戦前の状況にそっくりになってきました。

ついに安倍総理は、「(来年)参院選後の改憲発議」を宣言するに至り、

参院選で改憲勢力が圧勝し、翼賛体制を構築する「大仕掛け」を進めています。

過去のメルマガ(第40号:1月25日発行)で書いた内容が、

ISISの惨たらしい人質殺害事件とシンクロして進んだ結果、

「戦後史の終わり」に向かって加速しつつあるようです。

私は年初から、今年は戦後70年の大転機になると申し上げてきましたが、

思っていたよりも過激な形でその姿をあらわしつつあります。

これからいったいどうなるんだと暗澹としないでもありませんが、

右に行くにせよ、左に行くにせよ、時代を洞察し、先手を打って行動した人が、

いつの時代も「勝者」となって生き残ります。

今週一週間の国会審議等の経緯を踏まえ、次号メルマガ(第42号:2月8日)で、

今後の国策の方向性を、引き続き分析してまいります。

私がペンネームを「時鳥」としているのは、

メディアや評論家や学者の皆様では決して見れない、聞けない情報をもとに、

常に、時代に一歩先駆けて、「天の時」を告げることが使命だと考えるからです。

今後の情報発信を、どうぞお楽しみに。

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※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場分析、トレード戦略をお伝えすることが目的であり、読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

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