調整一服。日経平均はとりあえず90円値を戻しました。

日経平均にはまだ「上昇圧力」が効いていますから、

内外の不安要因さえ落ち着いていればまだ上がるはず。

しかし、その「不安要因さえ・・・」というのがクセモノです。

初心者が退場をくらう最も多いパターンは、

「まだまだ上がるはず」

「上値余地はたっぷりある」

というときにしこたま買い込んだ結果、

ハシゴを外されるように状況が変わってしまい、

高値掴みした玉がなすすべもなく致命傷になることです。

安保騒動の余波で政界の空気はすっかり変わってしまいましたが、

メルマガ読者はご存じのように、安保法制以外にも「爆弾」はあります。

安保で「荷崩れ」した国会は全法案の審議がストップしてしまい、

どこを歩いても今ところ人気を感じないほど静かですが、

その陰で「爆弾」のうちひとつ、参院制度改革の問題で、

「与党内」のすったもんだがずっと続いてきました。

結局のところ、自民党は分裂したまま独自案すら出せず、

維新ら4野党の案を丸呑みする形で今日、採決の予定ですが、

この問題では自民党は公明党と袂を分かってしまっており、

しかも、内閣、党執行部、参院自民の内部はまだ割れています。

今日の採決で造反者が出るとされていますが、

あるいは、意外に、ひょっとして、

万一それが「大量造反」になってしまえば、

このすったもんだのうえ維新等からもらってきたこの法案が、

なんとびっくり否決されてしまうことにもなりかねず、

その場合はもう来週から熾烈な「政局」になります。

私が昨夜までに確認したところでは、

「まあ、なんとか通るだろう」という票読みになっていますが、

あるいは、意外に、ひょっとして、

まさかまさかの最悪の事態が発生した場合は、

政治も経済も全部吹き飛ぶような大騒動です。

無論、そうなる確率は1割もないだろうとは思いますが、

しかし、突然、地面の底が抜けるようなことというのは、

永田町ではしょっちゅうしばしば発生しますので、

目の前に「まさか」というシナリオがあれば、

私としては自動的に身構えてしまいます。

現時点では、メルマガ読者の皆様がご存じような理由で、

世界全体の奇妙なバランスと、

安倍政権がこれまで打ってきた手が功を奏して、

この夏の「日本株独歩高」が演出されていますが、

その前提はいつどんな瞬間に崩れるかわからないことは、

一応、頭の片隅に入れておかれたほうがよいかと思います。

ただ、おそらく今日は「無風」で行くとは思いますが、

秋に向けて政権・与党中枢の動きがややこしいことになっています。

場合によっては、先月までなら想像もつかないような展開になり、

経済政策もガラリと変わる恐れもないこともありません。

その場合は、どなた様も投資戦略全体をいったん再考するべきですので、

その話はまた次号メルマガ(第66号:7月26日発行)で。

★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ

※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第63号:7月5日発行、臨時配信号:7月9日発行、第64号:7月12日発行、第65号:7月19日発行)が届きます。

【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】

FC2Blog Ranking
にほんブログ村 株ブログへ

スポンサードリンク

※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

あわせて読みたい関連記事