激動の時代は、「富の勝者」がそっくり入れ替わる。
昨日の日経平均は、NY市場の上昇を受けて、寄り付き後ちょっと調子が良かったものの、
終値では86.18円安。なんだか嫌な雰囲気で引けてしまいました。
衝撃的だったのは、朝方、内閣府が発表した5月の機械受注がマイナス19.5%と、
予想外に弱い内容だったことです。
やはり、まだ消費増税の反動減の影響が終わったと、私は確証が持てません。
これまで政府が出してきた「大本営発表」や、増税賛成派のメディアが流す「100社アンケート」などでは、
消費増税の悪影響はほぼ終息しつつあり、9月にかけて景気は復活することになってました。
そして、うまいタイミングで政府PKOによる株価操作(年金買い)が入ったため、
メディアも国民もなんとなく「反動減」という言葉すら忘れていました。
しかし、実際に出てくる、4月、5月の統計数値は予想を上回って悪いものばかりで、
これらのいったいどこに「9月にかけて復活」という兆しがあるのか私にはよくわかりません。
前回(1997年)の消費増税の影響が本格化したのは、増税後、半年経ってからです。
増税で体力の弱ったところに、その後、発生したアジア通貨危機(1998年)の影響をまともにかぶり、
日本経済は長く続く低迷期を迎えてしまいました。
今回はどうなるのか、判断となる生のデータがないのでまだわかりません。
わからない時は、買わないのが一番です。
私は、5月後半からの上昇は「何かヘンだ」と感じてきたので、
法人減税やら成長戦略やらPKOやらを、メルマガ等で完全に「予言」しつつも、
腰を据えた(数週間~数ヶ月で利益をとる)「基盤的国策銘柄」の買い出動は、
一切せずに、この間、ひたすら売り待ちの姿勢で来たことはご存じのとおりです。
もちろん、日経平均にはまだ上値余地がたっぷりありますし、
来年以降は、アベノミクスによる改革効果もそれなりに出て来そうですから、
米国株の動き次第では、15500円を超えて上昇しても不思議ではありませんが、
足下の景気がしっかりしている確証もないのに買うのは危険なことです。
実際、6月の後半をピークにして証券株は下がってきています。
5月の下落相場で売買代金がしぼんだため、4-6月の決算が冴えないという予想を、
株価が織り込んでいるためと説明されていますが、
証券株の動きは株式相場の先行指標となりますので注意が必要です。
私は、今週、先週末の雇用統計による強い動きに踊らされて、
個人投資家に15500円超を買い上がる動きが出れば、高値で売りを入れるつもりでしたが、
週明けの月曜早々から日米ともにずっこけたので、それもなくなりました。
「上げるかもしれない」「下げるかもしれな」ではなく、
クリアーに「ここがポイント」という確信が持てなければ、一切エントリーしないのが私のやり方です。
いずれにせよ、日本も米国も異常な動きが続いた後ですので、そのうち「何か」があります。
「待てば海路の日和あり」
「待つのも相場」
ですので、心と資金に余裕を持たせて、ひたすらチャンスを待つこととします。
とはいえ、私のメルマガ読者の方々は退屈されることはないでしょう。
相場が膠着して上にも下にも行かないとはいえ、大荒れする材料もない時ほど、
メルマガ特典でおつけしている「日経平均先物の秘密エントリーポイント」が活きてきます。
先日、これだけを使ってわずか2週間足らずで資金を10%以上も殖やした「猛者」を紹介しましたが、
きちんと注意書きどおりにエントリーする限り、これまで連戦連勝のはずです。
(読者の方へ:機械的にやるのではなく、「特典2」の注意ポイントはよくお読みくださいね)
「安心、安全、堅実」に、コツコツと利益を積み上げながら、
「安心、安全、堅実」に、大きなチャンスを確実に掴んでいけば、
やがて必ず巨富を掴むことができるはずです。
また、じっくり待っている間には、本当にやるべき大事なことがあります。
「次の時代はどう動くか」というロング・スパンの分析であり、
「将来どうなりたいか」という長期のプランづくりです。
長期的な展望もなく、大きな絵面を俯瞰できなくては、戦略も何もあったものではありません。
思えば、戦後の混乱期に、石油、機械、食料、生活必需品等のルートをいち早く押さえて富を得、
稼いだお金を、安定事業、優良不動産、優良株に変えた人々は何代も続く大富豪になりました。
ソ連崩壊からロシア破綻に続く激動の時代に、投げ売りされた基礎インフラ産業を獲得したり、
エネルギーや食料の利権を押さえた人々は、国家的規模の富を築き上げました。
激動期には、富裕層にいる人々がそっくり入れ替わるのです。
時代の流れには誰も勝てず、うまく潮目をとらえた人だけが勝者になります。
2012年に野田首相が解散を決めたとき、「これで経済政策のパラダイムが変化する」と察知し、
ディフェンシブなポートフォリオを解いて、一躍、リスクを取りにいった人々が、
今、「わが世の春」を謳歌して都心の不動産を買い漁り、永続する富を築いています。
では、次の時代はどう動くのか?
安倍総理がどんなに長期政権を維持するとしても、あと3~4年の話です。
日銀の緩和政策が5年も10年も続くわけではありません。
プライマリー・バランスが黒字化しても、財政破綻の危機は去りません。
誰がどう考えても、3~4年のうちには「経済政策のパラダイム」は変化しますし、
10年以内には、財政破綻の問題と正面から向き合う必要があるでしょう。
とりわけ、財政破綻となったり、ハイパーインフレとなったりすれば、
昭和20年代の動乱期や、1990年代のロシアに匹敵する経済的大変動となり、
「富の勝者」がそっくり入れ替わるはずです。
しかし、破綻は急に来るわけではありません。
多くの場合、事前に予兆と揺さぶりの期間がありますから、
その間にじっくり準備すれば、誰だって「勝者」の側に立つことができるのです。
そのため、通常の内容にプラスして、次号(12号:7月13日発行)のメルマガから何回かにわけて、
夏期特集「大破綻時代の資産戦略」をお送り致します。
私の資産形成は、
「いつか必ず財政破綻し、現金および大部分の証券等は紙くずになる」
という前提のもと、
「デフォルト時に資産を防衛し、大逆転で大富豪になる」
ための仕掛けづくりを、10年かけて行う戦略になっていますが、
今回の特集ではその概要をお伝えする予定です。
(無論、破綻が回避できたとしても、私の資産は順調に増え続ける仕組みです)
初回は、私がある場所のあるプロジェクトで知り得た秘密の内容をもとに、
「財政破綻があるとすればいつか」
「回避できたとして、何が起きるのか」
をはっきり書かせていただきます。
今から準備すれば、必ず間に合います。
読者の皆様には、コツコツと「安心、安全、堅実」に利益を積み上げながら、
やがて来るであろう「その日」に備えていただきたいと心から願う次第です。
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