昨日の日経平均は久々に大きく下げました。

「2週間ぶりの安値」ということは、衆院選公示前のレベルまで戻ったわけです。

昨夜はNYまで下げが波及しましたから、日経平均は本日もさらに下げそうです。

月曜の「2度目のGDPショック」、火曜の「上海暴落」と続いたことも大きいですが、

衆院選での与党の大勝がほぼ決定的となったことも無視できなません。

公的資金は本音ではリスクをとりたくありません。

「選挙対策」でさんざん上げることは上げましたが、

与党の勝利が決定してなお買うのかどうかは疑問が残るところです。

実際、昨日は下落に対抗する動きがみられず、あれよという間に大下げしました。

いずれにせよ、足元の下落は急ピッチすぎました。

日経平均は10月暴落時の安値14529.03円(10月17日)を「底」として、

政府があらゆる政策を総動員して買い支えた上、

ついには追加緩和、消費増税延期、そして解散総選挙という、

10年に一度あるかないかの「巨砲一斉射撃」で強引に上昇を続けてきました。

ここまでやって、ようやく到達したのが、公示日近辺のレベル17500円近辺ですが、

この時点ですでに、「底」から2000円の上昇です。

わずか一か月半の間にこれだけ上昇したのですが、本来、当然あるべき「調整」も、

「選挙対策」の「公的資金買い」のせいで全く発生しないまま、

公示日前の安値17000円近辺をサポートとして、じりじりと上げてきました。

この上昇には無理があり過ぎます。

それゆえ私は、17000円から先の上昇は、危うさと不自然さがつきまとうと考え、

選挙関連の材料で上昇したとしても、いつでも急落するリスクがあるとみました。

外部要因が悪化したり、与党幹部が失言したり、公的資金が買いを控えたら、

選挙中であっても一瞬にして下げ幅の大きい下落に転じるからです。

実際、昨日のような下落を警戒していたのです。

17000円を割り込むところまで落ちてもおかしくありません」と書き、

ブログで何度も警告を発してきたのは皆さんもご存じのことでしょう。

メディアでは再び、「大相場の予感」「選挙後は2万円へ」と言った見出しが躍り、

これに乗せられた多くの人々が「高値掴み」をしているのを心配したからです。

メルマガ読者はご存じのとおり、

むしろ、私は18000円までの上昇が、当面、精一杯だろうと見極めて、

そこから上のレベルでの上昇があれば「売り」のチャンスと考えました。

それゆえ、前号メルマガ(第33号:12月7日発行)で「18000円より上」を、

「安心、安全、堅実」のゾーンになる可能性が高いと宣言した上で、

日経平均先物売りを仕掛けるべく、久々に準備に入ったわけです。

いずれにせよ、調整は間近であり、おそらく今週がチャンスだと踏んでおり、

完全に「売り目線」でいたわけです。

結果として、私の「売り」という目線は正しかったわけではありますが、

当面の高値が18000円ワンタッチでとどまったところで、

国内と中国で発生した思わぬ「アクシデント」によって、

私が狙っていたより、はるか手前で失速してしまいました。

この株価位置は「安心、安全、堅実」ではありませんので、私は動けません。

政権側が投票日に向けてアクションを起こせば、容易に踏み上げられるからです。

このまま株価が回復せずに、日柄調整(?)になるのかどうかはわかりませんが、

メジャーSQなどに絡んで再上昇するようであれば、またチャンスが来るはずです。

こればかりは自分の努力でなんとかなるものではありませんから、

慌てず、焦らず、気に病むこともなく、相場展開を見守るしかありません。

待てば海路の日和りあり。いずれ必ずエントリー・ポイントはきます。

年内、そして年明けの相場展開を、あらためて分析してお伝えします。

それよりも今、私が本当に心配していることがあります。

政府の狙いどおり、インフレだけは確実に発生しそうではあるものの、

それが景気回復どころか真逆の結果を招くシナリオです。

それが行き着いたら何が起きるのか?

その懸念が、遠くない未来に迫ってきたようですので、次号(34号:12月15日発行)で、

しっかりと分析させていただきます。

この激動の時代を乗り越え、永続する富を次世代まで継承するためにも。

是非、ご期待下さい。

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