未来の話と目先の話。
衆院選はほぼ「勝負あった」です。
与党側が心配する「アナウンス効果(与党優勢の報道が逆風となる)」は起こらず、
逆に「バンドワゴン効果(同じ投票するなら勝馬に乗りたい心理)」が発生し、
野党幹部が軒並み落選の危機に晒されています。
戦国時代ならば、敗れて散り散りに逃げる敵軍を勝った側みんなで追っかけ、
ひとつひとつ「大将首」をとって回ったような形になっています。
小沢一郎氏や菅直人氏など、「旧世代」の象徴的な人物が危ないとされていますが、
与党自民党が本当に「首級」をあげたいのは枝野幸男その人です。
なぜ、この人を消し去りたいのかはメルマガ読者はご存じでしょう。
枝野氏の勝敗は、4年後の「次の総選挙」にまで影響を与えます。
これほどの「野党大敗」モードでも、民主+維新で25%前後は得票しそうです。
自民党の「基礎票」もだいたい同じくらいですから、
「次の総選挙」で風をつかめる「統一野党」が誕生していれば、
自民党はまた、2009年の悪夢の再来があり得るわけです。
その芽を徹底的に潰すために、自民党が血道を上げるのもわかります。
その意味で、メルマガで申し上げた「キーマン」の選挙区をご注目下さい。
枝野氏以外の民主側の「キーマン」は総じて安泰ですが、
維新側の「キーマン」がけっこう苦戦中です。
彼らがどんなふうに生き残り、勝ち上がるかで、4年先の戦いの構図が決まります。
こうした材料をもとに、政権側、野党側の政策軸や長期戦略を見極め、
長期の経済政策の行方を「予想」するのが「プロ」です。
はたして、4年後の選挙はどうなり、東京五輪時は誰が政権を担っているのでしょう。
そして、次の選挙が4年後ならば、おそらく「次の政権」が「あること」に遭遇します。
その「あること」こそが大悲劇であり、大チャンス。
安倍第3次政権下では、そこに焦点を絞って必要な準備を行うべきであり、
きちんと時代を読み、準備を重ねた人が「超富裕層」になり上がれるはずです。
このあたりは、次のメルマガ(第34号:12月14日発行)で詳しく書きます。
ところで、昨日の日経平均は久しぶりの下げ。
月曜日寄り付き直後の「18000円ワンタッチ」で達成感が出たのもありますが、
月曜日の「2度目のGDPショック」、火曜日の「上海ショック」は深刻です。
総選挙にともなう「解散のアノマリー」や、「公的資金の買い」がなければ、
このまま一気に17000円を大きく割り込む暴落となっておかしくありません。
また、選挙結果がほぼ「決定」した今、これ以上の政府PKOがあるかどうかは、
市場全体が息を詰めて見守っているところです。
さて。
本日はメジャーSQ週の中日。「魔の水曜日」です。
政権がしっかり買い支えてくるとみれば、ふたたび上に跳ねるでしょうし、
そうではないとみれば、選挙前のまさかの失速もあり得ます。
いずれにせよ、この株価位置からのエントリーはまだ「丁半博打」です。
私が「安心、安全、堅実」と考える条件は満たしていませんので、
前号メルマガ(第33号)のとおりエントリーするかどうかはまだわかりません。
投資において大事なのは「負けないこと」です。
どれだけ上昇しようが、下落しようが、ほとんど関係ありません。
「1000円上げる可能性は8割あるが、1000円下げる恐れも2割ある」
という条件で買いを繰り返せば、5~6回目のうちにだいたいの人が破産します。
(デイトレーダーの方の多くはお心当たりがあるでしょう)
それよりも、「確実に100円~200円は下落する」というポイントを、
「安心、安全、堅実」に4~5回とったほうが、はるかに大きな富になります。
ちょっと何かあると、世間は「バブル再来だ」だとか「大恐慌」だと騒ぎますが、
私にとってはあんまりどっちでもいい話です。
条件にあわなければ見送り、あっていれば果敢に攻め取る。
時代がどう変わり、そんな相場展開になってもブレることはありません。
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おはようございます。
第33号拝見させて頂きました。
充実した内容と今後の展望、とても参考になります。
2回目のGDPショックでしょうか!
日経調整気味になってますが、安心安全なチャンスが到来してほしいものです^^
ありがとう御座いました^^