日経平均は利食いに押されてひとやすみ。

内外の投資家がちょっと様子をみたくなる気持ちもわかります。

中国、米国の動向には誰もがピリピリしていますし、

国内政界は「お祭りモード」になって国会審議どころではありません。

審議がヤマ場のはずの安保法制は与野党が折り合わず日程が立たず、

少なくとも今週前半の参議院はまるまる空転状態。

もし、「60日ルール」を使って衆院再可決に持ち込むようであれば、

9月第3週(14日~)は両院とも審議が完全停止状態に陥り、

そこから1週間程度、果てしない混乱でてんやわんやとなった後、

他の重要法案もろとも「今国会はオーバー」となります。

したがって、来週金曜日(9月11日)が、

実質的な今国会の「閉幕日」という日程感です。

安倍政権には前号メルマガで指摘したようにお盆明けから光明が射し始め、

野党の果てしない「ダメさ加減」にもアシストされる形で、

実際に支持率もじわりと回復する傾向にありますが、

国内政局的には、もうひと荒れ、ふた荒れは確実にやってきます。

これが、私が今、警戒を解かずに相場をみているもうひとつの理由です。

どういう「混乱」がやってきて、その後の「収拾過程」がどうなるかは、

次号メルマガ(第72号:9月6日発行)に詳しく書きますが、

「国会日程」というのは「一定のパターン」があります。

そして、その「一定のパターン」にしたがって、

相場参加者も過熱したり、不安になったりして地合に影響します。

しかし、これだけ重要なファクターなのに、

相場の解説をやる人の頭にはほとんど政治日程、国会日程がなく、

大損の理由を「予想外の政治的要因で」と言い訳されることが多いので、

私がこうしてメルマガやブログで指摘している次第です。

私は、メルマガで数か月前から「8月の憂鬱」の到来を指摘しました。

無論、「政界は一寸先が闇」ですから、突発的な事件は常にありますが、

国内政局を大きな混乱がやってくる日程感というのは、

冷静にみて、あらかじめ、予測を立てられることが多いものです。

8月の高値圏で警戒して買いポジションを解除された読者の皆様からは、

感謝の言葉をたくさんいただいていますが、

「このあたりは怪しいぞ」という「要注意」の時期というのはありますので、

今後も、メルマガやブログを続けられる限り、情報発信に努めてまいります。

ところで、昨日書いた「わりと大きな動き」は、

「野党結集のための協議体設置」のニュースのことです。

民主、維新だけでなく、他の弱小野党も入れる「器」を作る話です。

テレビ画面に岡田氏と松野氏が並んだ映像が映り、

「小沢一郎氏にも声をかける」と報道された時点で、

「こりゃダメだ」と思った方も多いでしょう(私もその一人)。

「昔の名前で出ています」という人々が集って「野合の相談」をやる限り、

それ自体は安倍政権にとって脅威でもなんでもありません。

ただ、私はその「一枚下のレベル」で進むある動きに非常に注目しています。

早ければ来年、遅くても3年以内にも、安倍総理は去り、

自民党は次世代のリーダーに引き継がれるはずです。

ということは、数年後の日本政界の対立構図を考えるためには、

与野党とも「次世代リーダー」を想定しておかねばならないのですが、

与党でも世代交代の準備がなされ、野党側にはある動きが進みつつあります。

そしてこれが、数年後の経済政策と日本経済のあり方を決定すると思います。

それは何か?

前号メルマガで少しだけ触れましたが、より詳しくは次号メルマガで書きます。

「政界は一寸先が闇」ですし、「政治は生き物」。

私自身、ひさびさに「おもしろい」と思う動きが、

与野党の双方、特に野党側で始まりつつあるのは興味深いです。

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