大暴落のさなかにツイートしたように、こうなるとしばらく落ち着きません。

昨日の日経平均は上下幅1100円という乱高下。

いったんはプラス300円近い上昇まで持っていったものの、

やはり、「追証祭り」が発生して売りが売りを呼び引けにかけては崩落。

ナイトセッションでも同じく1000円級の変動を繰り返しました。

中国が追加緩和を発動し、欧米株もやや持ち直す気配はありますが、

NYダウの下げは昨年からメルマガ申し上げてきた「あの現象」が、

中国危機に誘発される形で先駆けて発生しているわけですから、

中国の混乱が落ちついてもなお下落が続く可能性はあります。

NYについてはまた次号メルマガ(第71号:8月30日発行)に書きます。

なお、「中国政界の重大事件」については続報がなく、

中国社会には目立った変動はみられないそうですが、

かといって「情報」が否定されたわけでもありません。

中国国内、しかも最大限の秘密のベールに覆われた話ですので、

私としては「あらゆる可能性を排除せず」が適切かと思います。

とはいえ、相場のほうはそろそろ皆が「底」について考えています。

誰もが気にする数値をみてみると、

・日経平均25D乖離率マイナス13.9%

・騰落レシオ67.2%

と、本来なら強力な「自律反発」が発生すべき株価位置にいます。

また、月曜日の大暴落の際、ナイトのオーバーシュートは17160円まで。

異常値中の異常値での下げの最下限がそこです。

EPSは今、1260円くらいまで上がっていますから、

臨時メルマガに書いたPER●倍、PER●倍のラインを確認するとして、

だいたい、節目となる株価位置がわかるのではないでしょうか。

朝鮮半島危機も解決し、中国で「政変」など「次の衝撃」が出なければ、

そろそろ相場が落ちつき、日経平均は上昇に転じるべき位置には来ています。

上級者の方、「次の衝撃」に機動的に対処できる方は、

リスクをとって買いで勝負される選択肢もあるのではないでしょうか。

ただ、現物の場合、低位株は「相場環境が不安」というそれだけの理由で、

どんなに業績が良くても買いたがる人は少なくなりますから、

皆の資金が集中する「基盤的国策銘柄」などの大企業のほうが安全です。

ただし、買う場合は状況が不透明であることをくれぐれもお忘れなく。

中国や日本で政権中枢にかかわる悪いニュースが出たら、

瞬時に17160円を割って次の次元に下げる可能性がある局面です。

動乱の中に飛び込む戦略もあれば、こういう局面を見送る戦略もあります。

臨時メルマガに書いたように、何が起こっているのかわからない方、

全く機動的な対処ができないという方は、

「休むも相場」を決め込むというのもひとつの立派な「高等戦略」です。

これほど市場が荒れ、動乱模様になってしまった時は、

初心者ばかりでなく、賢明な大ベテランもしばらく相場から遠ざかり、

市場全体が落ち着きを取り戻すのを待ったりもします。

「こうなれば、次は必ずこうなる」

という確実性を根拠に投資をなさる方にとっては、

現在は「必ず」と言い切る根拠がほとんどない状況ですので、

「見送る」という選択肢も立派な考え方のひとつだろうとは思います。

無論、リスクをとって攻めるには、そろそろいい頃だとは思いますが、

今は決して「安心、安全、堅実」な局面ではないことを念頭に、

一発で破産するような無茶を絶対にしないようくれぐれもご注意を。

それはもう、投資家個人の相場への向き合い方次第です。

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