トランプ大統領の議会演説を無難に通過。

減税や財政出動などの「玉」については、

いずれも選挙戦からの主張通りの内容であり、

特段のサプライズがあったとはいえませんが、

少なくとも「不規則発言がなかった」ことは「好材料」。

「最初の100日間」もなかばまで差し掛かっていますが、

少しづつ大統領の言動の振幅がおさまってきているようです。

難航している主要閣僚の人事も少しづつ決まっていますので、

権限を委譲した後は、さほど突飛なこともできなくなります。

最近では、移民政策についても再検討も示唆していますが、

先月、私の一連のメルマガで申し上げたように、

トランプ政権は現実的で常識的な方向へと、

徐々に軌道修正をしていく可能性があることを、

昨日の議会演説は示したと言って良いのではないでしょうか。

おかげで日経平均も安心感から久しぶりに買われ、

「気迷い」あるいは「やや弱気」の段階から、

「強気」の株価位置を目指して動き始めました。

前号メルマガではトランプ政権の「玉」が出ることで、

日経平均が19500円を超えて上昇する可能性に触れ、

その後の上値余地について書いていますが、

現時点では上に行くシナリオが現実化しています。

もっとも、予算教書や一般教書を見ないことには、

本当の「玉」の具体的な中身はまだわかりません。

また、「麻生・ペンス会談」という日米協議スキームで、

特に金融・為替政策の点で無茶な要求をされないかを、

見極めていかないことには、

日経平均がどこまで上昇するかは読めません。

このあたりはまた次号メルマガ(第150号:3月5日)で。

ということで。

まずは「好材料」から「3月相場」が始まりました。

トランプ政権の「玉」による上昇圧力を受け、

月初の日経平均は大幅高でスタートしています。

ただ、例の森友学園の件では、

「財務省ゲート」や「維新ゲート」などよりも、

「総理ゲート」に国民の関心と憤りが集まっています。

(もうひとつ「自民党ゲート」も浮上していますが、

こちらは「財務省ゲート」の一部の可能性があります)

現政権になって初めて「文春砲」が安倍総理を直撃し、

またフジサンケイもスクープ映像を流すなど、

メディアスクラムの様相が一変しており、

政権中枢を慌てさせているようです。

ここまでダメージコントロールが失敗続きでは、

総理の顔色が悪くなるのも当然です。

無論、本当に金銭の授受がないのであれば、

刑事罰の可能性はなく、捜査機関も動かないでしょうから、

安倍総理の「逃げ切り」は可能と思われます。

(逆に言うと金銭授受が出れば一発アウトの局面です)

話が煮詰まったあたりで国際情勢などの「次の話題」が出れば、

メディアの関心もそちらに移っていくことでしょう。

しかし、国民の間に芽生えた不信感や嫌悪感を、

完全に払しょくするのはなかなか困難ですし、

「まあ、安倍さんでいいんじゃない」と感じていた人々に、

「ポスト安倍待望論」が広がることを官邸は警戒しています。

世論の風向きが変われば政界の地殻変動は進むものです。

前号メルマガで書いた「ポスト安倍」をめぐる鞘当ては、

読者の皆様にもわりとショッキングだったかと思いますが、

今週のメディアの動きと世論の風向きを見る限り、

相当に深刻なものであることをおわかりいただけるでしょう。

これはまた次号メルマガ(第150号:3月5日)で書きます。

そんなわけで。

大きな「期待」と「不安」がないまぜの3月ですが、

こと再上昇を開始した日経平均に関して申し上げれば、

どこまで上昇する可能性があるのか?

どこに死角があるのか?

暗転するとすればタイミングは何か?

といったことについての私の見立てを、

次号メルマガ(第150号:3月5日)で申し上げたいと思います。

★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ

※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバーが届きます。

【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】

FC2Blog Ranking
にほんブログ村 株ブログへ

スポンサードリンク

※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】  アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】  霞が関の予言「日本未来設計図」  【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2016】  「AI時代」と「百年の富」

※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。

※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。

あわせて読みたい関連記事