政界の「流動化」と「異次元緩和」の未来。
先週の日経平均は落ち着き、
大きく崩れる様子もないまま、
じりじりと値を戻しています。
もっとも、上昇したとはいえ、
株価位置はほとんど変化せず、
例の水準が意識されつつも、
その手前で横這いになったのは、
前号メルマガ（第430号：7月17日）で、
詳しく点検しているところです。
参院選での「ご祝儀」や、
米国FRBの関係者発言など、
市場を安定化させる材料が、
いくつか出たのは確かですが、
「金利上昇」と「景気後退」という、
世界経済に横たわる「暗雲」を前に、
強気にも転じにくい状況でもあり、
上値が制限され続けています。
週明けの米国市場も不安心理で、
やはり下げてしまっていますので、
日経平均が上値をとる勢いには、
水を差される可能性があります。
また、国内政治に目を転じれば、
政界、特に与党の中枢において、
力関係が「流動化」しつつあり、
これが岸田政権と日銀の政策に、
不意に大きな影響を与えないか、
ひそかに危惧されつつあります。
特に日銀の金融政策については、
与党内でどんな議論が出るかで、
市場に憶測を生む可能性もあり、
「異次元緩和」の未来について、
情勢が急激に動くという展開も、
遠からずあるかもしれないことは、
前号メルマガで指摘していますので、
今後はそのような角度からも、
情勢の推移に注意が必要です。
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