総裁選の「後」に起きること。
昨日の日経平均も大きく続伸。
さすがに引けにかけては利確に押され、
少し値を消してしまったものの、
一時400円超の大幅続伸となりました。
「23000円ライン」をクリアし、固めた後、
本当にぽーんと上昇したわけですが、
日本政府の繰り出す「玉」などで、
それだけのエネルギーが存在することは、
前号メルマガ（第230号：9月16日）の指摘通りです。
世界経済の「凪」と円安という追い風のなかで、
日経平均の持つ「潜在力」を考えると、
内外の攪乱要因に邪魔されない限り、
もっと上を目指す可能性はありますので、
海外投資家も出遅れを取り戻すべく、
日本買いに走っているもののようです。
いよいよ本日、自民党の「総裁選」で、
安倍総理が「三選」される見通しです。
海外投資家は条件反射的に、
「安倍勝利＝日本株買い」と判断しており、
日経平均の上昇に拍車をかけている模様です。
実際、どの「票読み」を見てみても、
告示の前には勝者は決まっていた選挙です。
ただし。
以前からずっと申し上げている通り、
勝者が決まっている戦いで、
石破氏があえて手を挙げたことや、
その石破氏を支援する勢力が出たことは、
総裁選ではなく総裁選の「後」に起きる、
一種の地殻変動を見越してのことです。
安倍総理が「圧勝」ではない勝ち方をすれば、
政界も経済も動揺するとみられています。
その点、先週末から発生した一連の材料が、
どの程度、投票行動に影響したのか、
よく注意して確認する必要があります。
また、たとえ「圧勝」をしたとしても、
直後に安倍政権には大きな試練があり、
主に外交面で揺さぶられる恐れがあります。
秋の国会は「超・安全運転」ですが、
総理が指導力と求心力を維持できないと、
「レイムダック化」の危機に晒され、
市場の展望にも大きく影響を与えます。
日経平均がこのまま次のターゲットまで、
上昇を続けることができるかどうかは、
そうしたことも重要な材料です。
いずれにせよ総裁選の「後」に起きることが、
今後の政界と日経平均の未来を決めます。
政治も経済も新しいドラマが始まります。
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