日経平均の潜在力とリスク要因。
昨日の日経平均は大幅続伸。
何度も跳ね返されたきた心理的な壁でしたが、
寄り付き後に「23000円ライン」が固いとみるや、
一気に300円もぽーんと上昇しました。
メジャーSQ通過後に上がるか下がるかは、
今後の展望を占う重要なポイントでしたが、
東証1部の売買高も3兆円に迫る勢いとなり、
先週末に変化した相場の空気がそのまま、
連休明けも引き継がれた形になっています。
米国と中国との「追加関税」の応酬が、
当初の予想よりやや穏やかだったため、
「貿易戦争」が加速する懸念を後退させ、
世界経済も「凪」の状況となっています。
前号メルマガ（第230号：9月18日）では、
国内政策上の「玉」への期待度を考えれば、
日経平均はもっと上の水準を目指す潜在力があると、
その理由とともに書いていますが、
このまま内外で「凪」の状況が続き、
安倍政権が期待通りに「玉」を出すならば、
次のターゲットはもっと上になり、
秋口の株価はわりと高めになりそうです。
もちろん、それには条件があり、
新たな悪材料が出ない必要がありますが、
内外とも危険な材料が満載のまま、
燻り続けていることも否定はできません。
明日、総理が「三選」を決めてすぐに、
「貿易戦争」と国内政局の双方で、
新しいドラマが始まると思われますが、
すべて歓迎される方向に話が進むとは、
どうもまだ考えづらいものがあります。
無論、日本が絡むリスク要因以外にも、
世界経済がショックを受けそうな材料は、
数多く散らばっていますから、
せっかく調子良く上昇をしても、
不意に急落するリスクはつきまといます。
ともあれ、そういう状況ですから、
油断せずに情報を収集・分析したいところです。
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