昨日の日経平均はなんとか17000円台をキープ。

ただ、徐々に方向感を失いつつあり、

週明けの勢いが随分と後退しました。

ともすれば下に振れつつあります。

理由はもちろん、上昇要因が怪しくなったこと。

米国では利上げをめぐる観測がバラバラになっています。

イエレン議長本人が明確な言質を与えていませんので、

指標をもとに周囲が推し量るしかありませんが、

なんともすっきりしない指標が続いているため、

9月に利上げをするともしないとも判断がつきません。

同様のことは日銀にも言えます。

日銀の「総括検証」の難航が報じられていますが、

「内部の人々」がいかに苦悩しているかは、

8月の頃から私がメルマガで詳細に書いてきた通り。

(報道では3つの方向性がぶつかっているとありますが、

私が聞いている「そもそも」の話はやや違います。

これはまた次号メルマガ(第125号;9月11日)で)

日米当局の「決断」待ちの市場で、

その「決断」についての情報が錯綜し、

売り方、買い方ともに攻める手がかりを失っています。

また、そこにメジャーSQという要素もあり、

どちらのポジションをとるのもリスクがあります。

一応、大きな方向性として、

・FRBはいつか引き締めたい

・日銀は緩和を継続するとみられる

ということですから、円安になりそうなものですが、

円が高くなり、金も原油もじわりと上昇中。

日米当局が「決断」を逡巡している間に、

日米両国の国内事情とは関係ない文脈で、

「危機」のマグニチュードも増大中です。

いやはや、困ったものです。

為替が1ドル101円台の円高で上昇を期待するのは、

そもそも無理というものですが、

日本市場には「日銀砲」というファクターもあり、

下に行けば「防衛出動」が下令されるとみられ、

また、下に行かなくても気まぐれに発射されれば、

メジャーSQ週の相場にはインパクトがあります。

これでは売り方も怖くて手を出せません。

もっとも、逆に言えば日銀が出動しなければ、

このまま崩れるリスクもあるわけです。

それは政権側が「適温」と考える位置は、

それほど高くはなさそうですので、

あまり「日銀砲」に期待していては、

どこかで梯子を外されるリスクもあります。

17000円の大台こそちょっと超えましたが、

いずれにせよ、材料待ちの状況で、

7月、8月と続いた持ち合い相場が、

そのまま続いているような状況になっています。

日米当局が明確な「決断」を示せば、

再上昇は当然ながら見込まれるはずですが、

しかしそうこうしている間に時間が経ち、

「秋の難局」が近づいていることも気がかり。

上下それぞれに大きな力が溜まっています。

よくわからない相場に、

根拠もないのにイチかバチかで賭けるのは、

ただの博打でしかありません。

博打というのは、やっているうちに熱くなり、

我を失ってひと財産失う恐ろしさがあります。

ともあれメジャーSQを通過したならば、

ひとつ不透明要因も消えますので、

週末時点の株価位置を確認した上で、

上昇、下落、双方の要因を整理して、

次号メルマガ(第125号;9月11日)で分析します。

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