「実りの秋」か、「波乱の秋」か。
昨日の日経平均は17000円割れ。
ただ、一時は16800円台まで下がりましたが、
引けにかけて「日銀砲」の情報が広がるや、
売り方も一斉に引き上げていきました。
それもあってかほとんど値動きのないまま、
メジャーSQ週を通過することになりました。
ヘッジファンドも儲からず、大変でしょう。
当面の焦点は為替です。
日銀が繰り出す「玉」の中身はともかくとして、
緩和は継続されそうと観測されています。
FRBはいずれ追加利上げするのでしょうが、
それが今月かどうかはまだわかりません。
昨夜は少し円安に戻したため、
今日あたりまた17000円乗せが期待されますが、
前号メルマガ(第125号:9月4日)に書いたように、
為替がこのレベルを漂っているのに、
株価だけが突出して上昇を続けることは、
やはりあまり考えづらい話です。
現状では、米国株の堅調さとともに、
・「日銀砲」など公的資金の買い
・日銀の次の緩和策への「期待」
という「日銀ファクター」が支えていますので、
そう大きく崩れる怖さはありませんが、
私としては材料が出てしまった後のことを、
そろそろ考えたほうがいいと思います。
日銀と米国FRBの「決断」次第では、
ここから、さらに高い位置までの上昇は、
当然ながら考えられる話です。
「実りの秋」に「期待」して、
せっせと買い玉を仕込む人も多いようです。
しかし、金融政策での株価上昇が、
そういつまでも続くものではありません。
また、そもそもが「秋の難局」が警戒されるところ、
米国FRBの「決断」次第では、
思わぬ副作用が発生したりして、
世界的に相場が崩れてくる怖さもあります。
その場合、「波乱の秋」になりかねず、
日経平均も巻き込まれる恐れがあります。
こうしたことを勘案して、
なんとなくこの秋以降のシナリオが、
いくつか描けてきそうに思いますので、
次号メルマガ(第125号:9月11日)で分析します。
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