昨日の日経平均は17000円台で膠着。

新しい買い材料が出たわけでもなく、

かといって下では「日銀砲」が控えており、

上にも下にも手がかりがありませんので、

再び薄商いが戻ってきました。

基本的にはやはり日米当局の「決断」待ちです。

ただ、昨夜、米国の指標を受けて為替市場が急変し、

急速に円高に振れています。

先週末の米国雇用統計を受けて、

・米国株高

・円安

という2つの上昇圧力が働いていたのに、

その一方が折れるのであれば先行きは不安です。

また、今日はMSQ週の火曜日でもあります。

前号メルマガ(第124号:9月4日)で、

この上昇局面が不意に終わる可能性を書きましたが、

確固とした根拠のない上昇に乗るのは、

やはり常にリスクがともなうものです。

しばらくおとなしい「日銀砲」が連射されるなど、

当面、17000円をしっかりキープできれば、

日米当局の「決断」を前にして、

「過熱相場」入りする可能性もありますが、

いずれにしても為替は大きな要因ですので、

円高が続く限り、継続した上昇は難しいです。

為替というは相手国があってのことですから、

政府・日銀には完全にコントロールできません。

安倍政権としてはなんとも悩ましいところでしょう。

ところで。

野党、民進党の代表選が荒れ模様です。

先週まで蓮舫氏の勝利が確実視されましたが、

「二重国籍疑惑」の対処に手間取り、

これを与党系メディアが全力で叩いています。

国籍「選択」の手続きは単純なものですから、

当初、与党系著述家がこの問題を指摘し、

「二重国籍」問題を叩き始めた頃には、

永田町ではほとんど問題視されていませんでした。

むしろ「与党はよほど蓮舫代表が怖いらしい」と、

蓮舫氏に「追い風」とすら思われていましたが、

蓮舫氏側の対処が後手に回っています。

このまま蓮舫陣営が傷を広げてしまい、

代表選挙が「番狂わせ」の結果になれば、

秋以降の政界の姿は、

予想とまるっきり違うものになります。

「政界は一寸先は闇」ですし、

「政界は一寸先が光」となることもあり、

この先、何が起きるか全くわかりません。

民進党の代表選や「小池新党」の噂など、

野党のほうが大きく流動化する兆候がありますので、

次号メルマガ(第125号:9月11日発行)で、

そのあたりを詳しく整理します。

中期的な経済政策の方向性が、

こういうところから決まるのではないでしょうか。

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