(午前0時の更新です)

「申(さる)は騒ぐ」の相場格言どおり、2016年はのっけから大騒ぎです。

大発会から3日間で、

・中国不安

・中国危機

そして、

・北の水爆

と3連発のショックが連続して襲いました。

今朝、当局の努力もあって、日経平均は18500円前後まで戻しましたが、

さすがに「3発目のショック」である水爆実験で一服ムードも吹き飛び、

半日で500円以上も下げてしまい、今は18000円を割っています。

あの爆発が本当に水爆だったのかどうかわかりませんが、

北朝鮮というクレージーな独裁国家が国際社会との約束を破り、

危険極まりない賭けに出たことだけは確かです。

朝鮮半島の「危機シナリオ」については、

昨年の秋のメルマガにたっぷり書いたことを、

昨年からの読者の皆様もよく覚えておいででしょう。

本格的な問題として破裂するのはもう少し先かと思っていましたが、

いずれにせよ、いつ破裂しても不思議ではない「危機」ではありました。

それゆえ、昨年のうちに「日米同盟側」は、こうした事態に備えて、

ガイドラインやら安保法制やら日韓和解やらの準備を終えています。

政権側にとっては「百も承知」の危機だったわけです。

今、政府部内では「なんとか間に合った」という安堵とともに、

「いよいよあのシナリオが発動する」と緊張する声が交錯し、

もしかしたらあるかもしれない「その日」を警戒しているようです。

(以下は「仮に」の話ですが…)

もし、本格的な「動乱危機」が近づけば、

強烈な円高圧力が働き、多くの企業の「想定レート」は維持できず、

日経平均株価はやはり大きく下がることになるでしょう。

「株高=支持率高」という黄金シナリオが崩れるのは、

安倍政権にとっては困ったこと…かと思いきや、

やり方次第では、そう悪い話でもなくなります。

早い話、別の形で支持率を上昇させればいいのです。

昨年の年末あたりに書いたメルマガで指摘した通り、

「危機のマグニチュード=支持率高」へと、

世論を煽り、誘導する方向に戦略を転換することに成功すれば、

東アジアや中東で危機が発生すればするほど、

政権運営はラクになります。

株価というのは、いずれ下がるのは必定ですので、

「株高=支持率高」という基盤に立脚する限り、

景気サイクルが回るたびに政権は退陣を強いられますが、

「危機のマグニチュード=支持率高」の法則が成り立つのであれば、

21世紀以降の歴代政権がとらわれた「カルマ」から離れ、

「挙国一致」の名のもとに危機を煽り、脅威を喧伝することで、

長期に安定した政権の維持が可能になります。

年末からのメルマガで私が警戒してきたのはこれですし、

昨日のブログで「シナリオを丸っきり変えねばなりません」と書いたのは、

つまり、こういうことを言っています。

「安倍総理の豪運伝説」というのがあるようですが、

(不謹慎な言い方ですが)安倍総理にとって「運がいい」ことに、

世界中には「危機シナリオ」がたくさん燻っており、

「危機のマグニチュード」を高めることで政権が盤石化していくうちに、

総理の「本懐」である「改憲」をやり遂げる道が開けるかもしれません。

そういうふうに問屋が卸すかどうかはともかくとして、

・どういうシナリオがあり得るか

・その場合、投資家にとってのチャンスはどうか

ということを、次回メルマガ(第90号:1月10日)で分析します。

いずれにせよ、昨年夏までにはあり得なかったファクターが、

秋以降、いくつもいくつも「予兆」として登場し、

少しづつ「破裂」して、こうして相場を揺さぶるようになりました。

当時、「2万円相場」で湧いていた頃に、

まだ影も形もない「危機シナリオ」に私が言及し、

多くの人が「まだまだ上がる」と買いに走るなか、

私が「売りのホトトギス」を貫いていることについて、

「ヘンな人だなあ」と訝しんだ方も多いかと思いますが、

結果として私は、こうして全勝記録を維持したまま、

静かに次の大チャンスの到来を待つことができています。

(前号に書いた通り、「時鳥トレード」はお休みです)

時代に一歩先んじて、「次」を読むことができれば、

少なくとも大きなケガをすることはないということを、

改めて実感している次第です。

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