口永良部島や小笠原海域で「地下のマグマ」が大発動していますが、

日本の株式市場でも「地下のマグマ」が盛大に吹き上げています。

先週の日経平均はなんと11連騰を記録しました。

さすがに、上昇の幅は少しづつ狭まりつつあり、

11日間の上昇分をトータルしても1000円程度ではありますが、

売り方が仕掛けてもすぐに値を戻すあたり、

この「熱い夏」を下支えする「地下のマグマ」は強力です。

ただ、そろそろいいところまで近づきつつありますし、

今週末には「次の転機候補」が控えています。

そして、その翌週がメジャーSQです。

逆張り専門の、私の「時鳥トレード」にとっては、

「そろそろ」かな、と考えているところです。

詳しくは、メルマガをご参照ください。

ところで。

株式市場が「熱い」連騰を続けている一方で、

国会では「熱い」議論が真っ盛りです。

今、主要メディアは政府側に統制されていますので、

なかなか客観的な論評が出てきませんが、

政策の「プロ」として冷静にみる限り、

安保法制をめぐる論戦は「野党有利」です。

この件については、私は賛成、反対、どちらかのスタンスでもなく、

むしろ、安保法制の必要性を理解しているつもりではありますが、

どう聞いても、政府側の答弁は辻褄があいません。

総理訪米の後、複雑かつ熾烈な与党内協議での「妥協」を経て、

急ごしらえで提出した法案ですので、あちこちにアラが目立っており、

「もう少し練った法案を出すべきだったのでは」とも思ってしまいます。

必要のない総理の長い長い答弁と、下劣な与野党双方のヤジで、

いったい何が議論されているのかわからなくなってはいますが、

「存立危機事態」なるものと「重要影響事態」なるものの定義や、

それぞれがどんな事態を想定しているのか具体的事例を示す点で、

政府側答弁はいかにも不十分で論理的に整合しない部分が目立ちます。

まあ、答弁が粗いのは安倍政権の特徴のひとつですので、

今回もわけのわからないうちに最後は力技で成立させるでしょうが。

私が「おや?」と思って注目しているのは、

霞が関全体にこの法案について白けたムードが広がっていることです。

なにしろ、「法案作成の最終責任者」のはずの横畠法制局長官ですら、

「この法案は無理筋である」と思っているとしかみえないフシがあります。

今、安保法制の他に、少なくとも2つ「爆弾」がくすぶってますが、

国会運営がもたもたし、最後は強行採決を連発するようになれば、

お盆前の内閣支持率は確実に低下します。

そんな折、「無理筋」の法案審議で政局の匂いが濃く漂いはじめ、

内閣、与党、霞が関それぞれに内心バラバラとなってしまえば、

会期末(お盆前)をなんとか乗り越えたとしても、

その後が不安になってしまいます。

今、相場で勝負する投資家が絶対に忘れてならない事柄に、

「安倍政権が終わるとき、アベノミクスも終わる」

という絶対の前提条件があります。

経済(株価)が絶好調なので国民の多くが気づいていないうちに、

安倍政権の存立基盤にかかわる重要な何かが、

いつのまにか剥がれ落ちてしまうことも十分にあり得ますので、

私はそれほど楽観視せずに国会論戦を分析しています。

無論、即座に全ポジションを解消すべき内容ではありませんが、

さりとて無視もできない兆候があらわれてはいます。

少なくとも今回の国会での不手際は、あんまりいいことではありません。

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