昨日の日経平均は高く寄った後、ほぼヨコヨコとなりました。

大きな利食いが出るわけではありませんが、

さりとて、ここから大きく上昇するほどの決め手もありません。

まさに、昨日、朝のブログで、

 高く始まったところで上値を追いかけて買っていくのは、
 やはり、危険な領域にきていることは間違いありません。

と書いたとおりの展開でした。

確かに、今、攻めるには、非常に珍しい相場です。

「日米欧中同時超緩和」という凄まじい上昇圧力で高止まりしつつも、

海外の「波乱要因」が気になって、上がるに上がれないでいます。

上下、いずれにせよ、手がける決め手に欠けます。

ただ、「波乱要因」がじわりと顕在化しているのは気がかりです。

米国の利上げについては、複数の関係者が「予定通り実施」の可能性を、

ふたたび示唆しており、これが米国市場のアタマ打ち観を濃くしています。

また、現時点でギリシャのデフォルトは濃厚となっており、

6月以降の「不安」に付け込んだ売りがいつ出てもおかしくありません。

また、緩和策の逐次投入を余儀なくされた中国経済の失速も気がかりです。

日本市場では、シャープや東芝のストップ安も気になりますし、

なにより、コア銘柄が伸びなくなるのは危険な兆候です。

高値で高止まりとなり、買い方も次の「決め手」がなくなっている時に、

こうした火種がくすぶっているわけですから、

「高値掴み」にはやはり注意したいものです。

ただ、それはあくまで短期的な話です。

前号メルマガ(第55号:5月10日発行)に書いた、

もうひとつの決定的な「注目指標」は堅調です。

そろそろ「政府の玉」が出るころですし、

大阪のほうでは「まさかの展開」となる可能性も残っています。

それゆえ、私は、目先の「波乱要因」が解消されたなら、

6月以降の「熱い夏」に向けての動きがはじまる可能性も高いとみています。

そんなわけで、過度の楽観も、無用の悲観も、どちらも禁物です。

こういうときは、余計な予断や憶測を交えても仕方ありません。

心配しなくても、いずれ時が来れば、「上か、下か」のどちらかに動きます。

焦る必要も、慌てる必要もありませんので、

私としては、次にどんな材料が「イベント化」するかを、

ただただ、「明鏡止水」の心持で眺めていたいと思います。

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