嵐の前の静けさ
昨日の日経平均は全く値が動かない展開でした。
9時6分に高値15478.77円をつけ、9時18分に安値15440.99円をつけた後は、
そのわずか38円の値幅の中を、じりじりと少しづつせり上げていく展開で、
売り方も買い方も手がかりが全くないまま、相手の出方をさぐる神経戦に終始した形です。
まさに、「嵐の前の静けさ」です。
売買代金も1兆3308億円と低調で、ほとんど人のいない相場のようでしたが、
私には、ぴーんとした緊張感が漂ってきたように感じました。
内閣改造、ECB理事会、米国雇用統計と、
超ド級の政治経済イベントを前にして、手がけづらいのは当然です。
明日の内閣改造を前に、永田町には妙な高揚感が漂っています。
また、相場関係者も、明日決まる人事に強い関心を持って見守っています。
市場が歓迎する内容ならば大きく上げるでしょうし、
反対にがっかりさせれば失望売りを招くのは言うまでもありません。
重要な点はいくつもありますが、相場にダイレクトに影響してくるのは、
やはり幹事長人事と、経産大臣でしょう。
幹事長人事は「サプライズとなる」との報道が入り乱れていますが、
解散・総選挙がこの秋であれ、来年秋であれ、明日任命される方が責任者です。
いわば「選挙の顔」ですので、ここに誰を置くかで安倍首相の戦略観が示されます。
9月10日の北朝鮮からの調査報告がどうなるかで、
あるいはもしかしたら、ひょっとしてひょっとしてがあるかもしれず、
その場合は、「一時的に」相場がお祭り騒ぎになるかもしれません。
永田町では最近、「●月●日」の他に「●月●日」の説も浮上しており、
このあたりの分析は今週末のメルマガ(第20号:9月7日発行)で詳しく書きます。
また、閣僚人事も、特に経済政策の絡みで非常に重要です。
5月の早い段階で皆様にメルマガでお伝えしたように、
麻生、甘利、岸田といった重要閣僚の留任は4月から固まっていたため、
来年にかけての経済政策に大きな変更はないことは市場の共通認識となっており、
これが6月以降の「高止まり」の支援材料にはなっています。
「イマイチ」とされた茂木経産大臣の後任が、高市さんとなるかどうかはともかく、
このポストを、より有能な安倍親衛隊で固めることができれば、
補正予算、本予算、そして、来年中盤の第3次成長戦略(3射目の第3の矢)はよりシャープになります。
目玉となる重要閣僚は防衛大臣と経産大臣だけですので、
何をどうやったって期待は高まるのですが、新大臣が何を言い出すかに、
市場は敏感に反応する可能性は非常に高いです。
さらにいえば、「7-9月期の回復」という「予言成就」のために、
内閣改造と同時に政府側が仕掛けてきた場合は、ヘッジファンドもそれに乗ったほうが儲かります。
天候不順うんぬんの数値が確定するのはもっと後の話になりますが、
とりあえず、株価だけでも天井圏に達していれば、消費増税の前提条件をひとつ満たすからです。
そんなこんなの思惑で、市場は明日の内閣改造に向けて、虚々実々の駆け引きです。
鬼が出るか蛇が出るかわかりませんが、ただひとつ言えることは、
相場が大きく動き出したならば、
私達の狙う「安心、安全、堅実」なポイントが出現する可能性が高くなるということです。
この静けさの後にどんな嵐が来るかわかりませんが、
上であれ、下であれ、よいポイントに達したときに、きっちり利益が出せるように、
心と資金に余裕を持って淡々とチャンスを待ちたいと思います。
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