「その時」が近づく。そしてそれは必ず来る。
昨夜、臨時配信メルマガを出させていただきました。
今日発表される「4-6月期GDP速報値」の内容次第では、
大きな波乱になる可能性があり、
かつ、上にも、下にも、大きなトレンドが発生する可能性もあります。
無論、速報値が事前予測からそう乖離していなければ、
市場も無風に近い値動きで推移するでしょうが、
「万が一」ということもあり得ますので、事前に注意喚起をした次第です。
(数値が「想定の範囲内」ならば、昨夜のメールは「狼少年」になりますが、
投資の本質は、不意にくる巨大リスクから、いかに資金を守るかですから、
それはそれでいいのです)
また、何がきっかけになるにせよ、トレンド発生となればチャンスでもあります。
「居心地のいい水準」は、その時々の経済状況からみて「居心地がいい」わけですから、
経済の基本構造と、その前提条件に変化があれば、瞬間的にスライドします。
EPSが収縮したり拡大したりすることが予測されたり、
過熱感や悲観論で適正PERに関するコンセンサスが変われば、
株価の「あるべき水準」も瞬間的に変化します。
「日経平均が上昇すれば、居心地のいい水準も変わるのですか?」という方がいましたが、
当然、変わります。
バブル期と民主党政権下とアベノミクスとで、「居心地のいい水準」が同じはずはありません。
株価は短期的には人気投票ではありますが、長期的には経済指標を反映します。
統計数値から割り出す「適正値」も、それをもとにした市場の「コンセンサス」も、
刻一刻と変わり続けていってしかるべきなのです。それが「居心地のいい水準」です。
この1年あまり、そのことがわかりづらい相場が続いてきました。
昨年、5月23日の大暴落の後、
日経平均は長い長いレンジの中にあります。
その範囲はどんどん収縮して、この7月には完全に均衡してしまいました。
動きが出るとしても、SQの波乱要因くらいしかなかったため、
ここ半年くらい、判で押したように「第2週の波乱でとる」という戦略ばかりが通用しました。
この状況は歴史的にみても極めてイレギュラーだったのですが、
なぜそうなったかというと、
経済を動かす「大前提」となる経済政策が、日米ともに完全にフィックスされ、
両者の力が均衡してしまったからです。
日本:アベノミクス(金融緩和、財政再建)
米国:テーパリング(緩和縮小、株高維持)
昨年の5月23日以降のレンジをもたらしたのは、上記ふたつの力の均衡です。
(さらにいえば、「政治的合意」で為替もフィックスされました)
これが、日米ともに変わろうとしています。
米国のテーパリングが終了し、その後の利上げが視野に入ってくると、
歴史的な高値圏でもみあうNY株には、調整の動きが出てきます。
(正確にはいったん調整し、それでも経済が強ければ株価は再上昇するはずです)
「今の株価は過剰評価されている」と皆が思えば、NYで大きなトレンドが発生し、
その影響は日経平均も直撃します。
また、「アベノミクスで経済が上向く」という「仮説」が、
正しかったにせよ、嘘だったにせよ、どちらかはっきりした時点で、
日本政府には経済政策の「次の一手」が求められることになります。
前提となる状況が変われば、「あるべき株価位置」も変化します。
経済政策をめぐる「思惑」が、悲観と楽観の双方から株価を揺さぶり、
レンジを破る大きな動きになる可能性があるのです。
かねがね申し上げているように、
上がり続ける相場はなく、下がり続ける相場もありませんが、
いつまでもレンジのままということも絶対にありません。
本日の速報値、そしてNYの状況などをみて、
また週末のメルマガ(17号:8月17日発行)で詳しく分析しますが、
8月後半からの相場展開は、これまでとはまるっきり違っているかもしれません。
もっとも、どういう相場状況になったとしても、
その時々の値動きの中に、「安心、安全、堅実」なチャンスは来ます。
上がったり、下がったりの値動きに心を惑わされるのではなく、
粘り強く、コツコツと、とれるチャンスを確実に拾っていき、
皆様に億万長者になっていただくことを、心より願っております。
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