昨日の日経平均は反落。

前日午後に「謎の上昇」したぶんが、

すっかり値を消してしまった形です。

前号メルマガ(第290号:11月10日)では、

日経平均にある「異変」が起きており、

ある水準が下がってきていることを、

その影響とともに書いていますが、

一定の水準を超えての上昇というのは、

合理的な理由が見いだせない限りは、

やがて修正されるものであることを、

昨日の下落は物語っています。

もっとも、日経平均はそれでもまだ、

「高値圏」をキープしているわけで、

米国株に「連れ高」をする形で、

また「高値トライ」をする余地は、

まだ残されていると思われます。

明確な売り材料がない状況で、

「下がらない」と市場が意識すれば、

「高値圏の攻防」が続く可能性は、

まだまだあると思われるところです。

ただし。

「米中協議」が一部、難航中ではないかと、

市場の期待を削ぐような観測も流れており、

米中のどちらかからこれを裏付けるような、

具体的なコメント等が流れてきたなら、

ちょっと要注意であるといえます。

また、日本の政局も不穏な状況です。

大嘗祭を前に「政治休戦」のはずが、

「桜を見る会」の問題が急転回をして、

政権を直撃する大炎上劇となりました。

祝賀パレードや大嘗祭という皇室行事で、

内閣支持率が上がる「令和効果」も、

だいぶ吹き飛んだようにみえます。

野党は「3人目の大臣辞任」ではなく、

総理そのものの責任問題をめぐって、

一気にヒートアップしている状況で、

臨時国会は俄かに「桜国会」の様相を、

呈してきているところであります。

前号メルマガでも指摘していた通り、

「ツーアウト」の状況にある内閣に、

「桜を見る会」問題が及ぼすダメージは、

決して楽観視できるものではなく、

年末年始にかけてわりとドラマチックに、

政局が動く可能性は否定できません。

悪いシナリオが顕在化するならば、

日経平均にも甚大な悪影響が、

即座に及ぶ恐れは当然ありますので、

次号メルマガ(第291号:11月17日)で、

今後の展望等を分析する予定です。

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