「高値トライ」の思惑と、日経平均の「異変」。
昨日の日経平均は大きく反発し、
終値で年初来高値を更新しました。
前日の下落の流れを引きずって、
「膠着状態」で始まりましたが、
特段、新しい売り材料が出ないためか、
「下がらない」という観測が広がると、
後場ではずるずる買い上げる動きが出て、
再び2万3500円を超えて引けています。
特段の売り材料もない変わりに、
目立つ買い材料もありませんでしたが、
値がさ株が買いが集中することで、
相場を全体的を釣り上げていくのは、
典型的な「相場操縦」の手法です。
この上昇に「納得できる理由がない」として、
戸惑いを示す報道もみられましたが、
先週までの「過熱感」も残存するなか、
高値更新をめぐる「高値トライ」の思惑が、
日経平均を動かしているといえます。
ただ、過去に高値を更新し続けた局面でも、
こういう動きがしばしば見られたことは、
前号メルマガ(第290号:11月10日)でも、
値動きの特徴とともに指摘した通りです。
同メルマガで書いておいた、
日経平均の「異変」はまだ続いており、
例の数値はさらに「目減り」しています。
劇的に相場環境が好転すればまた別ですが、
一定の水準より上で上昇が続いていくのは、
かなり「異常」なことだという認識が、
やがて広がっていく可能性があることも、
前号メルマガの中で分析したところです。
一定の水準を「超えて」の上昇というのは、
過去の事例では全て「危険」なことでしたが、
今後はそうした「心理戦」を踏まえつつ、
相場環境の変化を見据える可能性が高いです。
なお、相場環境が好転するか暗転するかは、
まだ一定程度、情勢の見極めが必要です。
香港があれほどの騒乱状態となっても、
米国を含む西側諸国が沈黙していることや、
トランプ大統領がまだ「第1段階」の合意に、
楽観的な姿勢を維持していることもあり、
「米中協議」が即座に破局・破談に向かい、
相場が崩落する恐怖は避けられていますが、
しかし、逆に劇的な「融和」が進む可能性も、
だいぶ低下しているのは間違いありません。
昨夜は欧州に対する追加の自動車関税が、
6カ月、先送りされるとの報道があっても、
米国株は上昇し切れませんでしたから、
下がる外部要因はまだないといはいえ、
上げていくことの不安も意識されており、
いずれにせよ「様子見モード」といえます。
いろいろな「思惑」はあるにせよ、
「納得できる理由がない」上昇が続くのは、
極めて「異常」で、あり得ないことですので、
そのつもりでやがてくる「潮目」の変化に、
備えておいたほうが良いかもしれません。
※ご注意:Gmailをお使いメルマガ読者のなかで、
メルマガが勝手に「迷惑フォルダ」に入れられる現象が、
先日来、複数件、発生しているとのことです。
該当される方は「迷惑フォルダ」をご確認いただき、
「迷惑メール」指定を解除して下さるようお願いします。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第289号:11月3日発行、第290号:11月10日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
人気ブログランキング
にほんブログ村
● 全投資家必見!衝撃のメルマガ申込みはこちらから
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2016】 「AI時代」と「百年の富」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す