「英欧」、「米中」交渉のヤマ場と「その後」の相場展望。
昨日の日経平均は反発の後、値を消しました。
英国議会が「合意なき離脱」を拒否するという、
いわば当たり前の内容を採決をしたことは、
一応、「良い材料」として素直に好感されて、
寄り付きから日経平均を上昇させました。
しかし、だからといって英欧関係が、
どんな形で解決されるかという点は、
まだまだ全く不透明なままであることは、
多くの投資家もよく知っていますので、
いったん上昇した後に買いが続くことはなく、
むしろ利益確定の売りに押されてしまい、
大引けにかけてほぼ値を消して終わりました。
英国議会がEUに「離脱日時の延期」を要請し、
危機の「先送り」を模索すること自体は、
一応、「良い材料」には数えられますが、
来週また合意案の議会採決をやるとされ、
EUへ要請する内容はこれに左右されます。
そして、英国の要請をEU側が受けるかどうかは、
現時点で全くもって不透明な状況です。
EUの首脳陣には延期論への理解が広がり、
容認を表明する人も増えているようですが、
積極的なリーダーシップは見当たらず、
強固な反対論もまだ根強いといいます。
また、延期はやむを得ないとしても、
延期される日程の如何によっては遠からず、
別の大問題が発生しかねないということも、
そろりと認識が広がりつつあるようです。
前号メルマガ(第255号:3月10日)の中で、
こうした懸念は指摘しておいた話ですが、
実際に報道として出てくるようになると、
相場の「重石」として作用してくるものです。
いずれにせよ、究極のヤマ場です。
英国議会もEU加盟諸国も来週のうちには、
どうするかの決断を迫られるところですし、
延期は全くもって解決を意味しない以上、
世界の相場はまだまだ揺さぶられます。
それから。
「米中協議」がどう決着するかも、
来週以降に方向性が見えてきそうですが、
トランプ大統領は最終決着の可能性に、
少し含みを持たせた発言をしているようです。
「米中協議」は決裂すれば厄介です。
しかし、なんらかの形で妥結しても、
どちらがどんな形で白旗を揚げるかで、
さらに厄介な問題が発生しかねず、
日本政府・日銀も戦々恐々として、
交渉の推移を見つめているところです。
ちょうど今、「米中協議」はヤマ場にあり、
今月中には方向性が示されそうですが、
それぞれの場合のシナリオが何を意味し、
相場にどう影響を与えるかということを、
頭の体操をしておきたいところですので、
次号メルマガ(第256号:3月17日発行)のなかで、
ちょっと掘り下げて分析していく予定です。
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