昨日の日経平均は続伸。

強い勢いも感じられませんでしたが、

さりとて特段の大きな売り材料もなく、

少しづつ高値を切り上げつつ、

「22000円の攻防」を展開しています。

情勢はまちまちといえます。

海外要因、特に米中関係については、

緊張緩和に水を差すような話が入っており、

やや株高圧力を削いでいるようですが、

交渉の直前にトランプ大統領が、

あえてブラフやはったりをかまして、

相手を揺さぶるクセがあることは、

よく知られていることでもありますので、

いずれにせよ週末までなんともいえません。

また、日ロ交渉は大きく前進しそうですし、

現時点で強い世論の反発もないようですが、

いずれにせよ次のロシア側の出方次第で、

交渉の全容が見えてくるとも思われます。

ロシアをめぐり軍事的な緊張が高まり、

交渉に水を差す可能性はあり得ますし、

日本国内のいわゆる「保守層」の動きも、

ちょっと注意を要するところですが、

経済効果・株高効果については、

それなりに期待が持てる話ですので、

現時点では日経平均の下支え要因といえます。

いずれにせよ勝負は週末ですので、

これら刻々と動く情勢についてはまた、

次号メルマガ(第241号:12月2日)のなかで。

また、国内政治の点では新しい「玉」が、

次々と出されていることは、

前号メルマガ(第240号:11月25号)で指摘した通り。

税と財政の議論がたけなわとなっていますが、

自動車税制や防衛費、災害対策費等について、

わりと大きな話が次々と出てきており、

少なくとも「期待」が維持される間は、

日経平均の売り材料にはなりません。

そして、この秋の最大の「玉」である、

「移民法(入管法改正案)」の審議は昨日、

ひとつのヤマ場を越えた形になっており、

ひとまず安倍政権側の「速戦即決」戦術が、

カレンダー通りに進んでいるところです。

経済効果・株高効果は抜群であるものの、

副作用も深刻な法案ですので、

もう少しもつれるかと思われましたが、

衆院を通過する間際の攻防では、

野党側は日程闘争の手段を温存して、

会期末の攻防に勝負をかけるようです。

ということは、来週以降、もうひとヤマあり、

安倍政権が臨時国会をどう乗り越えるか、

はっきりしてくるはずですので、

これまた次号メルマガで展望を述べます。

いずれにせよ、今週末の「外交戦」、

来週以降の国会での攻防と、

重要事項が目白押しです。

これらを越えた後に日経平均が、

どこまで上昇あるいは下落の余地があるか、

次号メルマガでまた詳しく分析する予定です。

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