(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は安く始まりはしましたが、

終日にわたってじわじわと戻しました。

前日比で14円安とはいえほぼ引けピンの陽線です。

先週末の北朝鮮のミサイル発射実験(?)や、

全世界同時サイバー攻撃といった新しい悪材料が、

どれだけ市場の冷や水となるか気がかりでしたが、

「高値を維持しよう」という強烈な意志も感じさせられ、

むしろ底堅い印象すら受ける値動きだったといえます。

前号メルマガ(第160号:5月14日)でもみたように、

日経平均株価は波静かな相場環境になるのであれば、

もっともっと上にいても不思議ではない潜在力があります。

市場を覆う「不安」心理が晴れ、もう少し円安が進めば、

目前のカベは突破されてしかるべきと思われます。

もっとも、その「不安」の根が深く、複雑化しているから、

指導者も投資家も困ってしまっているわけですが・・・。

さて。

国会は終盤のヤマ場を迎えつつあります。

総理がぶち上げた突然の「2020年改憲構想」によって、

連休前の議論はとうに忘れ去られた感があるといっても、

いくつかの重要案件の審議は今がクライマックスです。

特に「共謀罪(テロ等準備罪)」の衆院審議の終局や、

今上陛下の御譲位をめぐって一定の結論が出る今週が、

今国会のひとつのヤマ場といえます。

どちらの件もほぼ結論が見えてきており、

最終的な日程観を淡々と調整しつつあるわけですが、

しかし「共謀罪」は政権側の答弁がさらに迷走しており、

国民がこれを問題視するようになれば厄介ですので、

なるべく迅速に、かつ、効果的に封じ込めたいところ。

そのため、同法案を衆院から参院に送るにあたって、

いくつかびっくりする奇策も俎上に上がっています。

この夏、政界は大いに流動化し、

秋以降の政界地図は様変わりする可能性がありますが、

安倍政権としては望ましい形で「勝負」に臨むためにも、

今国会をなるべく後味悪くない形で仕上げたいところです。

おそらく今日の夕方あたりから明日にかけて、

今国会の「締めくくり方」が見えてくるでしょうから、

次号メルマガ(第161号:5月21日)あたりから、

夏の国内政治ドラマと秋以降のシナリオについても、

そろそろ詳しく分析してまいりたいと思います。

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