昨日の日経平均は大きく反落。

前日に英欧双方が修正案に合意して、

「期待」で上昇していましたが、

同案が英国議会で否決されたため、

大きく値を消してしまっています。

国内の機械受注統計の悪化も、

景気の先行きを懸念させる悪材料として、

相場の空気を暗くした要因のひとつです。

大引けにかけては日本政府・日銀による、

株価防衛出動(PKO)の観測もあって、

若干、値を戻す展開になっていますが、

基本的には上がるも下がるも海外を中心に、

どんな材料が出るかで動く状況であり、

「材料次第」の相場が継続しています。

その意味ではわかりやすい相場ともいえます。

かねてから申し上げている通り、

昨今のAIの動きにはあるクセがあるようで、

それぞれの材料の意味を理解しておけば、

AIの判断を予測するのは難しくはありません。

この値動きのクセと判断の材料については、

次号メルマガ(第256号:3月17日)でも、

もう一度、再確認するつもりです。

ともあれ、だからこそシナリオをよく分析し、

あらかじめ備えをしておく必要があります。

今日以降も重要な材料が目白押しで、

月末のギリギリまで何が飛び出すかは、

全く予断を許さない状況が続きます。

英国議会は修正合意案も否決しましたが、

「合意なき離脱」は望まないといいます。

これ自体は若干、良い材料といえますが、

ならば英国は離脱日時の延期を要請し、

EUとの交渉を継続する必要がありますが、

英国議会がどんな採決をするのか、

またEU側がそれを受けるのかどうか、

来週にかけて大きなヤマ場がきます。

もっとも、離脱日時を延期して、

一定期間の交渉を続けるとしても、

またEUからの離脱を停止するにしても、

どちらも別の混乱の材料となり得ることは、

前号メルマガ(第256号:3月10日)等で、

指摘してきたところです。

また、来週から今月下旬にかけては、

「米中協議」もヤマ場を迎えるはずであり、

これがどちらの方向に転んでいっても、

次は日本にとっての正念場になります。

こうした諸々の材料をよく整理して、

次号メルマガでまた詳しく分析する予定です。

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